郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる

日常を怯えて過ごす人間の雑記

2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

心が雨漏りする日には

中島らもが、薬物の関係で逮捕された頃、 『心が雨漏りする日には』青春出版社 このエッセイを買った。 帯には、「くたばれ、うつ病!」 らもさんの、波乱に満ちた人生の一端にふれた気がした。 中島らもフリークというわけでは無いが、 アルコール依存等が…

ダンダダン

UFO否定派の高校生、綾瀬桃♀ 心霊否定派の高校生、オカルン♂ 対照的な2人は出会い、 互いにそれらを信じざるを得ない事態に巻き込まれて、物語は加速してゆく。 そんな漫画である。 1巻の帯にある様に、 オカルト、アクション、バトル、青春に、 ラブコメ要…

輪るピングドラム

幾原邦彦監督作品、 劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM [後編]僕は君を愛してる もう、知ってる方は勿論のこと、 知らないが、 『少女革命ウテナ』とか好きな方、 行くべし。 生存戦略 では、また。

手塚治虫が紡ぐ緊張感

「天才だけでは、救えない。」 という広告に、 ブラックジャックが載っていた。 手塚治虫が、 脳内に煙の様にふわりと浮かんだ。 生誕90年余り経った今でも、 漫画の神様、手塚治虫。 だが、僕はそれほど読んでいない。 最初に読んだのは、 中央公論社の愛蔵…

中尾隆聖と紫

中尾隆聖、個性的すぎる声の持ち主。 そして、フリーザ! 中尾さんの活躍は今も続いているが、 僕は勉強不足で、 多くは知らない。 ただ、 中尾隆聖の演じるキャラのビジュアルには、 紫が入っていることが多い気がする。 ばいきんまん、 フリーザ、 涅マユ…

聖の青春

昨今、将棋界に藤井聡太が現れて、 注目を集めている。 ひふみんの愛称で親しまれている、 加藤一二三も周知の存在であろう。 そして、個人的に棋士といえば、 羽生善治。 将棋に明るく無い僕でも、 羽生さんは知っている。 それくらいの認識でいた僕だが、 …

スラムダンク未読の件

我が人生の恥部の1つ。 『スラムダンク』未読! あのジャンプ黄金時代にジャンプを買っていたのに、未読というのは、 流行りものを拒み、悦に入っているパターンとは一線を画す問題だ。 異常と言われる可能性もある。 なんとなくの情報は、 アニメ等から知…

トークサバイバー

佐久間宣行が、千鳥を主軸に据えて手がけた番組。 NETFLIX配信作品 『トークサバイバー』 めちゃ面白い! 大悟さんが主役となり進んでいくドラマ、 その中で出演の芸人達にお題が出されて、 アドリブでドラマを演じながら、 トークを競い合う。 そして、だん…

孤立無援の思想

今年の春。 僕はとうとう、 『高橋和巳全集』河出書房新社 全20巻を買ってしまった。 高橋和巳というと、 『悲の器』や『邪宗門』等が、 ピックアップされるが、 僕は、評論エッセイも、好きで、 否、 そっちの方により惹かれて、 若い頃から少し読んでいた…

イテテテ

はてなブログを始めて10日ほどでアクセス数が多すぎると思い、 調べて設定してみた。 やはり、自分のアクセスもカウントに。 結果を見て、 イテテテッと、脳天に何かが響いた。 勘違いするところだったので、 何事も早期発見が大事?? まあ、 そういう事っ…

いじめ考

北海道旭川の女子中学生いじめ凍死事件、 『娘の遺体は凍っていた』文藝春秋 これを読んだり、報道を観たりして、 自身の時代とは、 いや、時代の問題ではないかもしれないが、 異質で陰惨な行為に憤慨した。 そんな折、 『ライムスター宇多丸の映画カウンセ…

座敷女

本作は、 『ドラゴンヘッド』の作者、 望月峯太郎の作品であり、 1993年に出版され、 1冊にまとまっている。 僕は、この漫画の最初のカラーページが凄く好きだ。 アパートと曇天の描写で、 これから何か不穏なことが始まる。 その予兆がこちらを不安に導く。…

サムライの目

昔、TVのお宝鑑定番組で、 数千万円の刀剣を持って来た男性を観た。 なんでも、 街を歩いていたら、 「キミは侍の目をしている」 そう老人に声をかけられ、 刀剣のコレクションを譲り受けたという。 そして、 しばらく月日が流れたある朝、 僕はバス停で、マ…

十字架のろくにん

既刊7巻の漫画。 『十字架のろくにん』中武士竜 12歳の少年、漆間俊。 彼は、5人の少年達に、いじめられて、 家族を奪われる。 その悪意の権化たる5人に復讐すべく、 呉鎮守府第百特別陸戦隊。 通称、北山部隊。 戦時下に発足したその部隊で、 特殊訓練を積…

中村文則

昨日、ネットで予約していた本が、 やはり9時40分ごろ届いた。 『自由対談』河出書房新社 である。 エッセイ『自由思考』から、 2作の小説を経て、 出版された本。 めちゃ嬉しい。 僕は、中村文則の著書を、 『銃』の単行本から、2冊ずつ、 読む用と保存用と…

悪霊は怖い

ある時まで、幽霊が仮にいたとて。 いたとて! そう余裕をこいていたが、 栗山千明出演の『死国』 この映画で、死者の復活への恐怖を感じた。 というのも、 僕が観てきたホラーは大抵の場合、 霊と遭遇した人物は途端に絶叫し、暗転、 その後死体で見つかる…

苦役列車は遠くへ行った

西村賢太さんが亡くなった時は、 全然読んでいないのに、 妙に寂しくなった。 もう、10年程前だろうか。 『有吉弘行のヘベレケ』 という、居酒屋でお酒を、 ヘベレケになるまで飲む。 という番組にて、 西村賢太は、貯金が4000万あると公表してからファンレ…

あいみょん

僕があいみょんの存在を知ったのは、 2017年ごろ、 アニソン歌手のMIOを検索した際に、 あいみょんに辿りついた。 中でも、『どうせ死ぬなら』 この曲を何度も聴いた。 後に、『マリーゴールド』で、 紅白にも出場 岡本太郎が好きだというのは、TVで知った。…

表現者〜男性編〜 ②

デ・ニーロ・アプローチという言葉がある。 役を演じるにあたり、 事前にその役作りの為に体重を増減させたり、 その職業に実際に就いたりして、 リアリティを磨く。 平たく言えばそういう行為。 というわけで、 ロバート・デ・ニーロ、 僕はやはり、 『タク…

貞子だよ!

あれは、高校の説明会のような催し。 もう20年くらい前になる。 内容は、キャンパスで様々な教師の発表を聴きその学校の魅力を測る目的のもの。 僕は、大して乗り気ではなかったが、 オカルト好きの血が騒ぐ発表があった。 鈴木光司『リング』と怪談の歴史。…

雨瀬シオリ、倫理を描く。

『ここは今から倫理です。』のあとがき。 そこに紹介されていた、 「倫理学概論』を、先程読んでみた。 大学の教養課程に、使われていたようで、 すごく平易に倫理学が書かれていた。 現在の思想の動きをもちろん僕は熟知していないが、時代的には古めかもし…

スプリガン

僕の漫画遍歴の中でも、 かなり上位に入る名作。 皆川亮二&たかしげ宙による作品、 『スプリガン』 前々からNETFLIXでの配信を待っていたが、 感無量。 超古代文明の遺産を悪意ある者達から守る、 エージェント、 スプリガン! 子供の時から何度も読んだ。 …

ジャパニメーション

日本が世界に誇る、 ジャパニメーション。 その世界の偉人について。 僕が真っ先に思い浮かぶのは、 大友克洋。 『童夢』『AKIRA』で知られる、 日本アニメのレジェンド。 多くの作品がこれらの作品の、 圧倒的影響化にある。 と言っても過言ではない。 押井…

三毛別羆事件

大正時代、 北海道サンケベツで起きた、史上最悪のクマによる被害である。 人肉を覚えた、体重340キロ体長2.7メートルのエゾヒグマにより、 計7名の死者を出した。 腹を食い破られ胎児が引きずり出されていた妊婦もいた。 最終的に、山本兵吉というマタギに…

表現者〜男性編〜 ①

さきほどラジオで、 スガシカオの『はじまりの日』 がかかっていた。 この曲は、feat.Mummy-D シカオさんと、Dさんのコラボ曲だ。 『ドキュメント2019feat.Mummy-D』もcool! スガシカオは、いずれ記事にするが、 ハルキストで、読書家。 叙情的歌詞は、艶が…

平手友梨奈という存在

僕は、『ゼイラム』を観て、 イリアを演じた森山祐子にエロスを感じ、 Z-1時代から上戸彩に心酔し、 夏帆にときめき、 アン・ハサウェイを凝視して、 キーラ・ナイトレイの視線に射抜かれ、 仮面ライダーに変身する井桁弘恵に惹かれた。 そういった流れとは…

タフ

バキと双璧を成すバトル漫画。 タフシリーズ。 高校鉄拳伝タフ TOUGH と続き、 現在、『TOUGH 龍を継ぐ男』 連載中。 僕は、記事では作品の詳細な内容はあまり書かない。 それは、自分で調べるという行為が、 極めて重要な習慣だからである。 だから、興味が…

空手

僕は一応、沖縄空手の経験者である。 実は、6歳から伝統派の空手をやっていた事もあるが、あまり実践的ではなく、 もやしっ子だった。 その為、高校からの沖縄空手の道場体験は、 もっと厳しく、新鮮だった。 まず、道場では、 神前に向かい師範の話を聴き。…

知の巨人

立花隆を最初に意識したのは、 ジブリの『耳をすませば』 しずくのお父さんの声だと思う。 上手くはないが、なんだか優しい雰囲気。 そして、後に分かる。 その方こそ、知の巨人であると。 立花隆は、 田中角栄の金脈問題を探りあてた。 教科書で、ロッキー…

ハラスメントと尖ったレビュー

漫画や映画の話題で、 商業的に成功した大作と、 こちらの好きな漫画を秤にかけて、 マウント取る人、 困るわ! 例えば漫画、 「シグルイしびれるわぁ」 「ワンピースより?」 「個人的には、ね」 「キングダム級?」 「あれは集団戦だけど、シグルイには一…