郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる

日常を怯えて過ごす人間の雑記

手塚治虫が紡ぐ緊張感

「天才だけでは、救えない。」

という広告に、

ブラックジャックが載っていた。

手塚治虫が、

脳内に煙の様にふわりと浮かんだ。

生誕90年余り経った今でも、

漫画の神様、手塚治虫

だが、僕はそれほど読んでいない。

最初に読んだのは、

中央公論社の愛蔵版、

『ハトよ天まで』

分厚い本作は、今も手元にある。

SFではなくて民話が、

僕の手塚治虫デビューだった。

その後に、

鉄腕アトム

どろろ

ブラックジャック

アドルフに告ぐ

きりひと讃歌

人生で、全然読んでいない。

その理由は、

手塚治虫の作品の重厚感に、

気圧されるからかもしれない。

戦争、政治、権力、病魔などなど、

手塚治虫は、あらゆる角度から、

人間の尊厳や欺瞞を描写していると、

思う。

少ししか読んでいない僕が言えたことでは、

無いのだが。

僕は、かなり高い確率で手塚作品にびびっているのだ。

畏怖の様な。

しかし歳を取り、

僅かながら手塚作品を読む胆力がついたと、

勝手に感じた今から、

手塚治虫作品に向き合ってみたいと思う。

さあ、何から読もう。

 

では、また。