郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる

日常を怯えて過ごす人間の雑記

2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

十戒/SALVAGE

大学時代。 S教授という人文系の伊達男がいた。 というか、いらした。 当時、 僕は頭を刈り上げ、耳にはぶっといボディピアスをぶら下げていた。 知人DJによるスタイルである。 そんなヤバい外見とはいえ、 割に勤勉な体でいたせいか、 教授陣には、よく…

『明日、ぼくは店の棚からヘイト本を外せるだろうか』福嶋聡

書店にて、この本を手に取った。 述懐すると僕は何とも言えない感覚になり、 フリーズしたのであった。 ヘイト本を断ずる! というタイトルならば、 成る程其れもひとつのヘイト本だなと感じただろう。 しかし、 疑問符が付いている。 何故かな? ジュンク堂…

岐路に立つ、雨の日

本日、 母が数十年勤めた職場を卒業。 色々な趣向をこらしたお祝いを考えるが、 本当は、シンプルに手紙とかが良いのだろう。 しかし、 恥ずかしい。 そういう訳で、昨日、書店に行き、 そんな母に贈る本を探すも決まらずに、 3時間が過ぎてしまった。 書棚…

怖気03/『怪を訊く日々』福澤徹三

やはり、実話系を出したい! そして、 怪談実話界に於いて、 平山夢明さんと双璧を成す方がいる。 福澤徹三さん、その人である。 平山さんと同じく、 怪談以外の小説も手掛けてらして、 映像化も多数。 そんなレジェンドの記念碑的書。 3度リニューアルされ…

やはり買い中の買いだったマンガ/『3月のライオン』羽海野チカ

いつも、清々しくも鋭い書評記事を挙げて下さる書評ブログ主、 ちわぷ〜 (id:chiwawatan)様 いつもコメントを残して恐縮ながら、 今回、 ちわぷ〜さんに、買い中の買い! そう言っていただき購入したマンガ。 『3月のライオン』羽海野チカ 当方は、この作品…

『宝の山』水生大海/屋根裏の内緒話

★書評ブログ★ 読子の本棚 本田読子様 本好きの秘密基地 はむちゃん様 僕の事情で、長らく延期で恐縮ながら、 今回も、 読子さんとの2人体制での読書会。 屋根裏の内緒話 課題図書 『宝の山』水生大海 選書はわたくしニードル。 では、始めさせて頂きます。 …

怖気02/『その怪文書を読みましたか』梨

怖気を催す怪奇。 それを、フェイクで生み出す。 梨さんは、新たな刺客として活躍中であるが、 単著の既刊4作の中でオススメが、 『その怪文書読みましたか』だ。 フィクションです。 そう書いてあるから、 尚更よく考えたなぁと感じる。 図録の様に、掲載…

刺さった言葉 その24

オレは オレの思いどおりにするために 楽しみのために 敵を殺すために そしてプライドのために 闘ってきた だが あいつはちがう 勝つために闘うんじゃない ぜったいに負けないために 限界を極め続け 闘うんだ! ★『ドラゴンボール』より 〈こぼれ話〉 前回の…

怖気01/『鬼談百景』小野不由美

先日の記事から、 怖気について考えてみた。 平山さん、平山さん、 そういう記事ばかり書いたが、 彼の方はラスボス級。 段階を踏まねばならない。 かといって、 最初のモノが、低レベルなどでは無い。 断じて。 ただ、いきなりシリーズ作品を一気読みする事…

怖気へのご案内

春の訪れが近い。 そして、その内あっという間に納涼の必要な季節もやって来る。 来る。 きっと来る。 というか、昨今は年中怪談。 もし、フォビアに飢えてきた。 そんな方がいるならば、是非。 さて、まず恐怖と言っても、 心霊、人怖、スプラッター、サイ…

「もっこり」って死語?

昨今、 『シティーハンター』 アニメ版リブート 更に、 Netflixにて4月実写配信。 度々、話題になる。 本作は、 ロスジェネ世代くらいの方々にはかなり浸透していると思われるが、 僕ら世代は微妙に外れていて、 『GET WILD 』 この曲が印象に残っていた程度…

うっせぇ、黙って観ろ!/エクソシストの遺産

書店にて、平積みされていたやや厚い本。 『エクソシストの遺産』 無意識且つ瞬時にカートに入れた。 なんといっても、 あのエクソシストのガイドブック、 その決定版というんだから! 疲労、頭痛等で、文学に触れるのが厳しい中、 本書は、それでも気晴らし…

医食同源

普段、食事に雑な僕です。 朝は、フルーツと無糖の缶コーヒー。 お酒、晩酌の習慣なし。 油物、控えめ。 たったこれぐらい、 だった。 しかし、祖母をみる様になってから、 食事の重要性を再確認。 「強くなりたければ、喰らえ!」 という範馬勇次郎の怒号を…

三丁目ではない/『四丁目の夕日』 山野一

山崎貴監督、米アカデミー賞快挙! という流れで、 山崎貴監督作品 ALWAYS 三丁目の夕日 これを思い出しまして、 と、同時に、 ちょっと近くの四丁目のマンガを思い出します。 まず、帯にある。 「これを読まずして、80年代のサブカル・コミックは語れない…

僕の父は奇行種です。

物心ついた頃から、父は摩訶不思議。 僕が小学生の時分は、 般若心経を読経しまくっていたし、 隠し部屋を作って籠城を決め込んでいた。 意味も無く僕に様々なスポーツを習わせ、 15歳の時には強引に引越しを敢行されて、 僕は憤怒したのを覚えている。 兎に…

刺さった言葉 その23

勝てねえかもしれない••• だけど、負けねえ! ★「うしおととら」より 〈こぼれ話〉 なまら久々の、刺さった言葉投稿。 ただ、 色々な問題の只中にある自分。 だからこそ、 名言を思い出す。 さて、 このセリフ、 斜めに読むと、パラドックスになる。 勝てな…

鳥山明先生の急逝

鳥山明先生が、亡くなってしまった。 ほぼドラゴンボール直撃世代、 またドラゴンクエストファン。 そんな、僕にとっても、 鳥山明先生は、夢そのもの。 ジャンプ黄金期を牽引した筆頭漫画家。 僕が6歳から武道のトレーニング並びに空手を始めたのにも、 少…

メイキュウ×キュウメイ

レビー小体型認知症で転倒した祖母を、 総合病院へと連れて行った。 歩くこともままならず自身が何処に居るかも分かっていない祖母である。 そのうち、僕が誰かも分からなくなる。 しかし、 祖母を診ていると何だか癒されたり。 表現がムズイが、子供みたい…

呆けてるけど生きてるしほっとけないし。

実家で、祖母を介護し始めた。 僕は介護資格はあっても、 実際の介護は素人である。 そのため、 三階建の実家の二階には祖母、 そして、三階には僕が配置になる。 息苦しい生活になり、 自由度も低い。 夜中も祖母のトイレ、 強かにぶつけた頭部の傷の措置。…

るーみっくわーるどの極北/『人魚の森』高橋留美子

ちわぷ〜の書評ブログ ちわぷ〜 (id:chiwawatan)様 その記事を拝読して、 注文していたマンガ。 人魚シリーズ 作者はレジェンド、高橋留美子先生。 人魚の肉を食べて不老不死になった青年、 その青年が数百年の時間の中で、 ある少女と邂逅。 その男女、 湧…