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日常を怯えて過ごす人間の雑記

聖の青春

昨今、将棋界に藤井聡太が現れて、

注目を集めている。

ひふみんの愛称で親しまれている、

加藤一二三も周知の存在であろう。

そして、個人的に棋士といえば、

羽生善治

将棋に明るく無い僕でも、

羽生さんは知っている。

それくらいの認識でいた僕だが、

羽生善治を追い詰め、

東の天才、羽生

西の怪童、村山

と云われた鬼才、

村山聖

この人物を知り衝撃を受けた。

2000年に、講談社から、

『聖の青春』大崎善生

2016年に、松山ケンイチ主演

『聖の青春』森義隆

公開。

さて、村山聖は、

ネフローゼという難病を抱えて、

療養所に入院した幼少期に将棋と出会い、

癌により29歳の若さで夭折するまで、

愚直に、或いは奔放に人生を駆け抜けた、

天才棋士なのだが、

僕のこんな紹介では語りきれない人物だ。

そして、

日常で挫けそうな時、

思い出す村山さん。

そして、彼を支えたユニークで優しい方々、

特に僕は、

村山聖と師匠の森信雄の関係性が、

好きだ。

ズボラな2人だが、

固い絆がそこにはあり、

互いに刺激し合った師弟。

その森さんのつぶやき、

「冴えんなあ」

暗いことや凹むことがあると、

この表現が頭をよぎる。

そして、

なんとなく癒される。

「冴えんなあ、だけど」

と勝手に続きが湧いてくる。

希望への助走。

 

では、また。