僕は一応、沖縄空手の経験者である。
実は、6歳から伝統派の空手をやっていた事もあるが、あまり実践的ではなく、
もやしっ子だった。
その為、高校からの沖縄空手の道場体験は、
もっと厳しく、新鮮だった。
まず、道場では、
神前に向かい師範の話を聴き。
柔軟体操を始める。
怪我を避ける為にも、重要。
次に、拳立て、指立て、手首立てに、
数種の腹筋や、スクワット的な筋トレ。
そして、
基本稽古に、移動稽古を経て、
カキエや小手鍛えという、2人一組でやる鍛錬をこなし、型を練習後、
組手を行う。
その後、黙祷をし掃除をするのだが、
この組手が楽しみだった。
そこに至るまでの痛みや疲労感。
そんなものは、組手というものの緊迫感の前では吹き飛ぶ。
大会でも、僕は型は緊張で忘れたり、
しかし、組手では入賞した事がある。
そういう訳で、
眼底骨折などもしたが、
強い相手との攻防、
そこに、リアルな生を見出す事が出来た。
巻藁を叩いたり、サンドバッグを蹴ったり、
皮が剥けても続ける、
次第に怪我が無くなる。
何より打ち込めるものがあったのは、
幸せな事だった。
様々な、格闘技漫画に小説やTVを観て、
血が沸くあの感覚。
楽しかったなぁ〜。
では、また。