大正時代、
北海道サンケベツで起きた、史上最悪のクマによる被害である。
人肉を覚えた、体重340キロ体長2.7メートルのエゾヒグマにより、
計7名の死者を出した。
腹を食い破られ胎児が引きずり出されていた妊婦もいた。
最終的に、山本兵吉というマタギにより、
羆は駆除された。
この非常に陰惨な事件は、
『羆嵐』という小説になり、
ラジオやドラマ化、
山本兵吉を、高倉健、三國蓮太郎が演じた。
関連した小説や漫画もあるらしい。
僕は、幼少期にこの事件の記念館に行き、
トラウマになっている。
三國連太郎版のドラマで、
『腹くわんでくれ〜』と言いながら、
上半身から喰われる妊婦の描写が、
焼き付き、眠れなかった。
それから、
『銀牙 流れ星銀』という漫画で、
赤カブトというボスの熊を見た時は、
三毛別を思い出して震えた。
熊の目撃が、相次ぐ昨今。
自然に対して誠実に向き合い。
畏敬の念を忘れない姿勢が肝要ではなかろうか?
では、また。