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日常を怯えて過ごす人間の雑記

十戒/SALVAGE

大学時代。

S教授という人文系の伊達男がいた。

というか、いらした。

当時、

僕は頭を刈り上げ、耳にはぶっといボディピアスをぶら下げていた。

知人DJによるスタイルである。

 

そんなヤバい外見とはいえ、

割に勤勉な体でいたせいか、

教授陣には、よくしていただいた。

 

そんな折、

先述のS教授と海沿いの街を歩く僕。

眼前に反社会勢力の方々。

その時、

S教授がその集団の中を歩いていくと、

モーセ十戒の如く道が開いていった。

 

なぜか?

仮説ではあるが、S教授は全身白で、

ハットに特注品のセットアップ。

つまりは、

何処かのドンか、はたまた幹部。

そう思われたのではないか?

 

今や謎だが、

僕は、鉄砲玉の舎弟ぐらいの印象だった可能性は極めて濃厚だ。

 

では、また。