別にタイトルのように、
女性一般をそう決めつける気は毛頭ないが、
数年前に交際した女性について、
こういった感じを受けた。
彼女は、僕よりひと回り年下だったが、
偶然そうだったに過ぎず、
互いに年齢差は気にしていなかった。
ただ、
極端に会話を苦手とし、
主張することもほぼ無く、
なにかを選択する際は、
全て僕に委ねる形だった。
「コミュ障で、気分屋だから」
そう言っていた。
当時、ちょうど夏から秋へ季節は移り、
自然を見に行った。
オリエンタルラジオのあっちゃんを見かけたが、彼女は無関心。
そんな噛み合わない2人だが、
本が好きな点は、大きかった。
いつか本に埋もれて暮らしたい。
そう言って文学を語る彼女の熱気は、
魅力を与えてきた。
そんな中、
LINEが来た。
「今日、会わなくてよかったですね。リセットする危険性があったので」
時々、何の前触れもなく人間関係を断つ衝動に駆られる彼女は、それをリセットと呼んでいた。
ある時は、僕がいるだけで満たされると言い、
ある時は、黙り込んで顰めっ面をしていた。
振り回されるという程では無いが、
困難な関係に互いに磨耗して、
冬には何となく自然消滅。
彼女は、伊坂幸太郎が好きだった。
では、また。