郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる

日常を怯えて過ごす人間の雑記

左京さんが霞む時代

大好きな、漫画・アニメ、

幽☆遊☆白書

その中のキャラクターに、

「左京」という反社の人間がいる。

彼は、人界と魔界を繋ぐトンネルを作る。

その目的のため、

暗黒武術会なる、

トーナメント大会を裏で仕切っていた。

そこで彼が自身のバックボーンを語る。

 

ごくありふれた家庭、

5人の兄弟、

自分以外は、皆公務員で、

自身だけが、脳みその腐った人種である。

そう自嘲。

血や臓物を好み、

小動物を解体する日々から、

対象が人間に至るまで、

3年とかからなかったらしい。

そして、

刺激を求めて生命をギャンブルに使う。 

以上

 

そんな、左京に戦慄した幼少期。

 

こういったダークな描写も、

冨樫義博の強みであるが、

現実の残酷さが、それを薄めていく。

 

一例を挙げたい。

2014年12月

名古屋大学の理系の女子が、

殺人を犯した。

当時19歳。

ピアノ同好会に、応援団員。

そのツイートは、

「親を殺す夢を見る夢を見た」

「人を殺したいとは思いません。ただ、人を殺してみたいとは思います」

「自分の場合、殺したい対象は人。猫やハムスターとかは、そうでもない」

などなど。

 

こんな時代になったか、と。

末法の世である。

 

数年ぶりに動き出した、

同作者の、

HUNTER×HUNTER

明記しないが、

この中にある、

キメラアント編に見られた、

生態系の境目の問題や、

ネテロ会長の戦術の件。

 

今の国際情勢などから鑑みると、

さらに現実がホラーやサスペンス作を、

その残虐性、凄惨化に於いて、

凌駕する懸念がある。

 

フィクションに、ビビれない世界。

それが、1番怖い。

 

では、また。