恥ずかしながら、
食事は、肉体に栄養を与える行為。
生きる為の1つの所作に過ぎない。
そう思っていた。
そこには、
夥しい生命というバックボーンがあり、
それを、
搾取している自覚も希薄、
というか皆無であった。
生産者の方々、
いただいている無数の農作物から、
畜産の動物に至るまで。
僕は、サイクルの中にいたのだ。
痛覚があるという生物の、
命まで、奪いながら。
僕が最も尊敬する、
藤田和日郎先生の傑作、
『邪眼は月輪に飛ぶ』
この作品に於いて、
猟師の鵜平は、
「何で、自然の前でかしこまれねえんだ?」
この様に、問いかける。
昨今の、自然動物に対する、
駆除という表現。
これも違和感を感じてしまう。
我々こそが、
部外者であり、侵入者。
僕は、そう思う。
押し付けがましくなるので、
ここで、終わります。
僕は、食事に感謝
では、また。