郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる

日常を怯えて過ごす人間の雑記

見える子ちゃん

泉朝樹の漫画、

『見える子ちゃん』メディアファクトリー

本作を読んで、

幼馴染の女の子の事を思い出した。

母の親友の娘さんで、

もう何十年も会っていないが、

彼女もまた、

見える子であった。

幼児の時から、

他者には見えないトモダチと遊び、

霊媒師の様な活動をしていた。

僕と電話している間も、

ナニカと遊んでいると笑っていたのが、

印象的。

しかし、年齢を重ねるうちに、

そういった事もなくなり、

現在は旅行会社で働いているらしい。

 

僕は、怪談が好きで今もそういった本や、

メディアを好んでいる。

ただ、霊的な存在には懐疑的で、

エンタメとして楽しむスタンスだ。

 

しかし、今は亡き父がたの祖父母にも、

戦争体験と共に、

不思議な話を聞いていた。

 

祖母が言うには、

夜寝ていると、和装の女性、

所謂、白無垢の花嫁が、

祖母の腹を踏んでいくとか、

田舎に住んでいた時に、

田園風景の中に突如として鳥居が現れ、

その向こうに祭りの様子が見えたらしい。

 

祖父は、戦争での強制労働で周囲に死者が多発したことや、

火柱、狐火の話を聞かせてくれた。

 

いずれも真偽は曖昧だが、

ロマンはあると感じた。

 

一方で、大の怖がりの父が若き日に、

事故物件に住んでいたというエピソードも、

何度か聞かされた。

 

ちなみに、コロナ禍で世間が不穏な空気に包まれる中で、

実話怪談の勢いを感じる。

怪談師を名乗る方々も、

かなり増えて来ている様に見えるのだが、

僕の邪推に過ぎないのか?

 

今年は、稲川座長の怪談ナイトに参加出来なかったのが残念だが、

怪談社の本や番組、

古今の怪談本を読み返して夏を過ごした。

 

大昔から脈々と続く怪談。

真偽は兎も角、

魅力的な世界だと思うし、

これからも絶える事は無いであろう。

 

もし、心霊的な恐怖ではなく、

人為的な戦慄譚を求めてらっしゃる方がいるならば、

平山夢明氏の、

『東京伝説』

このシリーズをオススメしたい。

ヒトコワの世界も、

凄まじい。

平山さんは、殺人鬼に関する本や、

サイコパス関連の著作、

笑えるエッセイなど、

非常に広い範囲で執筆をなさっているため、

読者を飽きさせない。

稲川淳二との共著にて、

稲川座長と怪談の魅力を語る企画も、

非常に面白かった。

 

と、非常に読みにくい乱文になってしまい恐縮だが、

要は、超常的な事象を一方的に否定したり、

冷めた態度をとるのではなく、

純粋に楽しもう!

それでいいではないか!

と言いたかった。

 

では、また。