説明不要のゾンビ映画の金字塔。
このロメロの処女作の貢献は半端なく、
その影響力も絶大。
0から1を生み出した典型である。
さて1968年のこの作品は、
大衆化した人々の没個性だったり、
それに飲み込まれていく社会。
そこへの不安を煽ってくる。
『ゾンビ』にもその怖気は色濃い。
某アイドルグループの曲の様に、
自己を持たない多数派に埋め尽くされる時代への警鐘とも取れる。
僕は、フランクル『夜と霧』
この書にある、ホロコースト、収容所、
それらの環境下について読む時、
ロメロが陽炎のごとく浮かび上がる。
言葉に出来ないモヤモヤ。
それをロメロ作品から感じた幼年期。
そして、
その漠然とした不安は、
21世紀の現代に於いても頭から消えない。
では、また。