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日常を怯えて過ごす人間の雑記

『血も涙もある』山田詠美/本の虫たちの読書会

書評ブログ

本好きの秘密基地 はむちゃん様

読子の本棚    本田読子

このお二方との読書会。

【本の虫たちの読書会】

 

課題図書は、はむちゃん選定

『血も涙もある』山田詠美

 

さて、始めさせていただきます。

 

まず、言いたい。

はむちゃん、やってくれたな!

おっさんニードル的には、

不倫は、NOだ。

ガッデム!!

 

というわけで、マイクパフォーマンス完了ww

 

〈本題〉

高名な料理研究家、沢口喜久江。

そして、夫でイラストレーターの太郎。

その太郎と関係を持つ喜久江の助手、

和泉桃子。

主軸は、この方々で進む。

太郎が割にクズで箍の外れたオス。

和泉桃子も、◯ッチの香りが(・_・;

沢口喜久江は、ビック・マザー!

という感じで流れていく。

 

これを読みながら、僕は知人との論争を思い出した。

結論から言うと、

知人曰く、男が働き身だしなみを整えているのは全て女性にモテる為。

うーん、分かるが、個人的には賛同しかねた。

全てではないしょ。

プルコギピザや麺類を食べたり、本を読んだり、

そこはかとなくオーラを纏うために働き清潔にするのだ。

僕はね(°▽°)

 

さて、最終局面。

桃子は、不倫相手の夫婦。

沢口喜久江と太郎の両方が大好きだと泣く。

ここで、

帯にある、

(不倫?

倫理が何かは自分で決める。)

この謳い文句が効いてくる。

本書全体に漂うスパイスの様に。

さらに、

沢口喜久江にも、発火点。

ロマンスが。

 

〈総括〉

個人的に、ややシニカルな姿勢で読んだ。

エンタメとして1h位でサクッと読める小説になっていて、ハマる方にはハマる。

僕も、なんだかんだ言いつつ飲み込まれた。

 

あとの、お二方の感想が気になる。

そして、夫婦像もね(*☻-☻*)

 

残ったセリフ。

「他人が二人の間を背徳的と思えば、それは背徳になってしまうの」

 

以上、相変わらず凄い角度からの選書、

並びに、無事に再び読書会を結実出来たことに感謝であります。

 

では、また。