郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる

日常を怯えて過ごす人間の雑記

『ワンダフル・ライフ』丸山正樹/本の虫たちの読書会

書評ブログ 

 

読子の本棚    本田読子

本好きの秘密基地 はむちゃん様

 

このお二方との読書会

 

【本の虫たちの読書会】

 

今回は、はむちゃんがお休みで読子さんとの2人体制(はむちゃん待ってるぜ!)

 

課題図書

 

『ワンダフル・ライフ』丸山正樹

 

選定は、わたくしニードル。

 

さて、始めさせて頂きます。

 

〈概要〉

 

重度の障害を抱える妻を、

サポートしながら生活する夫。

彼には唯一の日課があった。

そこから、

4つの物語が、展開していく。

 

〈総括〉

 

僕は、オカルト好きとかミステリがどうとか、

ほざいてきたが、

本書にぶっ飛ばされた。

この作品をなんとカテゴライズすればいいのだろう?

ヒューマンドラマ?

そんな淡い表現より、

ずっとずっと切実な内容が待っていた。

重度障害のリアル。

僕には、その尊厳とは何なのかという答えを安易には発言できない。

介護の資格を持っているだけの、

無知蒙昧。

 

そして、

この作品のギミックもなまら凝っている。

毎度ネタバレしないという僕だが、

今回は更にネタバレしたくない。

何を書いても純度を損ねそうなので、

短い記事。

 

詳述は、

読子さんに委ねて、

内容が知りたい方は、そちらでご確認いただきたいです。

 

全てが明らかになった時の圧倒的な読後感。

全方位型のオススメ作品。

 

未読の方は、是非!

 

最後に、泣くのも何だか違う。

同情や悲しみともまた異なる気がした。

ただただ、

考え続け、向き合い続けて、

行動していく。

 

そういった問題を含有している。

 

では、また。