僕🟰ニードルは、
普段の会話に於いては、
自称詞は、俺。
しかし、
ブログや公式の場では、
やはり、〈僕〉を使う。
そんな自身にむず痒さの様な感情を抱きながら、
それを半ば誤魔化し流れるままに生きてきた。
そして、先日、本書を手にした。
著者によれば、〈僕〉は、
古くは古事記より使用されており、
幕末の折には、吉田松陰も多用。
また、その時代により、
使用者のステータスは、
異なっていた。
学生運動が盛んだった1970年代頃まで、
一部で隆盛を誇って来たという。
そして現代、
再び敷居が下がり市井にも広がった。
〈僕〉を名乗る著名人から、
村上春樹作品に至るまで言及された本書は、
自称詞がジェンダーを超えて公の場で認められる日という課題を提示しながら閉幕。
結果として、
自分が大衆化した〈僕〉という自称詞を使用する根拠が、
時代の経緯とともにぼんやりと見えた、
気がする。
というわけで、
僕は、今後もしばらく、否、まだまだ、
〈僕〉を自称していく。
では、また。