郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる

日常を怯えて過ごす人間の雑記

ある日、我が子がモンスターになっていた

2000年5月3日

原口誠ニ 17歳

九州自動車道でバスを乗っ取り、

牛刀で死傷者を出した。

西鉄バスジャック事件』である。

 

誠ニは、

中学でいじめを経験後、

不登校になり、

やがてひきこもる。

親を、貴様呼ばわりし、

車での数千キロの遠征を強いたり、

ネット掲示板でヘイトな発言をし、

更には、

通販で、数々の凶器を買い武装

 

保護入院するも、

気持ちは変わらず、

犯行に及んだ。

 

この事件にて、

警察の捜査員は、欧米の対テロ武器、

スタングレネード

これを使用したことが、知られている。

 

緻密なアンチヒーローを目指した誠ニだが、

知能指数は並み。

語ったという理想国家論もチープ。

 

少年法に守られた、

自称、天帝。

 

モンスターは、まだ牙を研いでいるかもしれない。

 

本書は、

入江吉正氏による。

 

実話である。

 

では、また。

 

追記

本件のもっとも遺憾な点は、

少年の凶行を慎重に予期、対策できた可能性が大きかったこと。

そして、犯行に対して面白がった反応をした人間が少なからずいた社会。

以上