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日常を怯えて過ごす人間の雑記

刺さった言葉 その19

人生とはつまるところ「棚からぼた餅」

なのだと、わたしは思っています。

 

たとえば、わたしは日本語というもともとある体系を使って、小説というすでにあるスタイルを借り、自分なりに仕事をやっているだけです。

 

この時点ですでに「棚ぼた」です。

 

さらに言えば、生まれてきたこと自体が棚ぼたみたいなもの。

 

棚の上にいつもぼた餅は載っている。そこに気づくかどうかです。

 

 

田中慎弥『孤独論』より

 

 

〈こぼれ話〉

今回の内容は、長くなってしまった。

だが、

田中慎弥氏の作家デビューまでの15年があるからこそ、この言葉にリアリティを感じる。