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日常を怯えて過ごす人間の雑記

孤独について

孤独というものに関する気持ちは、

僕の中で極めて重要なファクターを占める。

短い大学生活の中で、

フランクルの『夜と霧』

そして、ジョージ・A・ロメロの『ゾンビ』

これらを没個性の観点から結びつけて考察した論文を書いた。

その際、教授からドストエフスキーの、

『地下生活者の手記』を薦めていただいた。

この作品は、海外の文学を読む習慣の無い僕にとって特別な一作になり、

独白という体裁をとる文に惹かれた。

同時に僕の根底にある孤独という概念を刺激された。

孤独というワードを冠した本は、

膨大に存在し、玉石混淆であるが、

中島義道の『孤独について』

田中慎弥の『孤独論』

この辺りは、何度か読み直した。

田中慎弥は、高校卒業からデビューまでの、

15年を引きこもるも、

けろりとしているし、パソコンやケータイも使っていなかったらしい。

ただひたすら、チャンスが来るまで爪を研いでいたようだ。

『共喰い』は、広く知られている。

とどのつまり、

信念?や、諦観を身に付けた時、

人は孤独すら乗り越えていけるのかもしれない。

というわけで、

僕はまだ、その辺りを身に付けていないというのが実情である。

 

では、また。