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日常を怯えて過ごす人間の雑記

セーラー服の歌人

もう6年くらい前になるが、

セーラー服の歌人

鳥居

彼女の存在を知り、書籍を購入した。

 

慰めに

「勉強など」と人は言う

その勉強がしたかったのです

 

この歌に、共感。

鳥居さんは、孤児で小学校中退、

漢字も独学で学んだという。

虐待を受けた過去もある。

 

そんな中で、

「響き合う歌 歌人、鳥居と若者たち」

という番組が、放送された。

 

しかし、僕は観れなかった。

学閥に憧れ、

大学を半ばで離れてしまった自己の姿を、

鳥居さんに見出したくなかった。

恥ずべき考え方。

 

それから年月は流れ、

本日、恐る恐るアーカイブの中から、

再生した。

 

鳥居さんの顔も声も、

初めて知ったが、

安心したのは、鳥居さんは、

僕とは異なった人物だという事。

 

若者たちは、自己の一部分に鳥居さんを見つけてリンクするのかもしれないが、

僕は、鳥居さんが自分よりも遙かに才覚のある方だと知って安堵した。

 

同族嫌悪

 

という言葉があるが、

そんな考えなど感じさせないくらい、

鳥居さんは、羽ばたいていた。

 

そういう訳で、

歌人ではないが、

市井の凡人として、

凡人なりのサバイブを一考する事が出来た。

 

鳥居さんに、

今更ながら感謝している。

有難う御座います。

 

では、また。