父は、ムード歌謡が好きで、
僕は、比較的多くの楽曲に触れてきた記憶がある。
少し前に、
『星屑の町』を観た時は、
舞台で25年も続いている作品とは知らず、
のんさん、味があるなぁ。
アローナイツ、しみるわ〜。
そんなことを考えていた。
個人的に、ムード歌謡は、
秋庭豊とアローナイツ、
サザンクロス、
東京ロマンティカ、
クールファイブなどなど、
あるが、
ロス・インディオスは、
有名ではなかろうか?
『別れても好きな人』とか、
僕は『さよならの向こうで』が好きだ。
そして、
ロス・プリモスの存在は大きい。
1960年代から活動していたグループ。
30代の僕が、
これを口ずさむと異様な目で見られる。
しかし、
『さよならは五つのひらがな』
あたりは、名曲!
ムード歌謡なんか古くてダサいなんて方もいるかも知れないが、
人の情念を醸し出すという面に於いて、
このジャンルは他の追随を許さない気がする。
さて、『星屑の町』は、
鳴かず飛ばずの壮年のムード歌謡グループが、
田舎の公演にやってくる。
そこで、ちょっとした細やかなドラマが展開される。
大事件は無いし、人が死ぬ訳ではない。
そこには、人々の営みの機微がさっぱりと描かれている。
そして、劇中では歌詞入りで歌謡曲の歌唱シーンが出てくる。
特に大平サブローさんの歌唱力が素晴らしい。
コーラスのメンバーも豪華、
でんでんさんなんて、最近はインパクトある役沢山あるが、本作では穏やか。
さらにさらに、
戸田恵子さんの巧みな演技に歌唱。
何より、
のんさん、その存在感に味のある歌声。
僕の中で、のんさんは、
『あまちゃん』
こちらの時から歳を取っているイメージが無く、不老不死かと感じるほど。
ちょい役で、国民的な落語家が出てきて笑ったし、人情味溢れる内容でホロリ。
サントラ欲しいな〜。
なんて、思いながら、
歌謡曲を聴く。
みんなが、揃いのスーツに身を包み、
しっとりと愛や哀しみを歌う。
ムード歌謡。
今、認知度的には、
純烈
あたりくらいだろうか。
YouTubeでも、サブスクでも、
一度でも聴いてみて欲しい。
きっと、なんだか心地よい微睡みに包まれると思います。
コーラスや楽器の妙味もあります。
『星屑の町』
ムーディーなムービーですぜ。
あらら、
最後に、オヤジギャグで失礼。
こんなアラフォーの所感でした。
では、また。