郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる

日常を怯えて過ごす人間の雑記

時間経過の感触について少し

楽しい時間は早く、

苦しい時間は遅く、

僕はまさにそう感じるタイプ。

逆境にこそ燃えるとかでは、全く無い。

 

10代の終わりに、

大阪に空路にて向かった、

そして、

難波のバスターミナル内で、

時効だが、

ベルビュークリークという、

ベルギーのお酒を堪能して、パスタを食した。

そして書店にて、

ジョジョの奇妙な冒険』第2部

波紋法が出ている辺りを、

数冊買って、

僕は夜行バスに乗って6時間半、広島方面に向かった。

弾丸旅行で、移動したり色々乗り継いで、

かなりの時間がかかったが、

体感的には、刹那に近い。

当時は、知人が多い岡山や倉敷の土地が好きで、

そこら辺にもよく遠征した。

 

倉敷の美観地区、

大原美術館で見た、

デ・キリコの絵画や、様々な人々との写真は、

今でも手元にある。

 

多分、東京四谷にて、

バキ検定を受けに行った時の方が疲弊した気がする。

 

さて、問題はというと、

長い時間である。

バイトで品出しをしたり、

サーキットの設営をしたり、

そういう経験が多いのだが、

やはり長い。

100円ショップを1から作ったこともある。

勿論、店内をだが。

 

空手の大会でも、

組手はあっという間に終わるが、

型の演舞審査は、

永遠とも思える緊張感で、

受験の比ではなかった。

 

極めつけは、

ヘルパーの資格を取得した頃。

座学はまだイイ。

普通は逆かもしれん。

しかし、

僕には、実習が長かった。

 

ご老人との交流は、

新鮮で楽しかったし、

人生訓を教わったのは財産。

 

ただ問題は、突如として無茶振りで歌を歌うというレクリエーションだった。

いきなりマイクを持たされて、

古い歌謡集を手渡され、

そこから一曲。

 

慄然とした。

青い山脈

この曲だけは名前だけ知っているというレベルの年代の曲しかない。

 

なんだなんだ?

ここは、フリースタイルで行くしかないのか?

それも、試練のひとつ??

 

そんな時、

尾崎豊があった。

少し古いが有名だから何とか歌う。

 

その場は、沈黙。

スティーヴン・セガールもビックリ、

沈黙の施設。

 

これは、

酷ですよ先人。

というか先輩方。

その後、

僕は注意されてしまったのであった。

あの尾崎の10分弱。

悠久の時を、

いにしえの民と分かち合った経験。

長げ〜と。

 

とまぁ、この様に勝手に言っているが、

様々な時間を大切にしなくちゃいけないとは、

思う。

 

何処に旅に出たいという、

旅愁漂う真冬の北国にて。

 

では、また。