クリスマスが、特別でも無い現在。
こんな僕にも、愛する人はいた。
恋より強い感情。
だが、
20代半ばにして、
別れがやってきた。
それまで、
僕は相手に合わせて生きていた。
悪い所は、努めて直して、
機嫌を伺っていた。
イエスマンだったと思う。
だが、ある時に僕が相手に強く意見したら、
「合う人と仲良くやれば」
これに対して反論はしなかった。
本当に僕を必要としてくれていたなら、
あの子も、指摘された所を僅かでも見つめ直して変えてくれたのではないか。
そして、僕はあの子にとって、
意見が合うから共にいる人間だった。
しかし、その僕の考え方も傲慢かな。
後に自覚していった。
愛とかの以前に、
人が他の個体の内面を変えるなんて、
簡単な事ではない。
また、客観的に見て変えるべきかも、
怪しい。
きっと、
初めから僕があの子に抱いていたのは、
愛などという高尚なものでは無く、
こうあって欲しいという幻想だったのだろう。
生涯1度の愛、というわけではない。
しかし、理屈屋だが明るいあの子の事を、
たまに思い出す。
BGM 『夜空』五木ひろし
演歌も聴くのです★
では、また。