郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる

日常を怯えて過ごす人間の雑記

あの娘、何処にいるのやら

クリスマスが、特別でも無い現在。

こんな僕にも、愛する人はいた。

恋より強い感情。

だが、

20代半ばにして、

別れがやってきた。

それまで、

僕は相手に合わせて生きていた。

悪い所は、努めて直して、

機嫌を伺っていた。

イエスマンだったと思う。

 

だが、ある時に僕が相手に強く意見したら、

「合う人と仲良くやれば」

これに対して反論はしなかった。

本当に僕を必要としてくれていたなら、

あの子も、指摘された所を僅かでも見つめ直して変えてくれたのではないか。

そして、僕はあの子にとって、

意見が合うから共にいる人間だった。

 

しかし、その僕の考え方も傲慢かな。

後に自覚していった。

愛とかの以前に、

人が他の個体の内面を変えるなんて、

簡単な事ではない。

また、客観的に見て変えるべきかも、

怪しい。

きっと、

初めから僕があの子に抱いていたのは、

愛などという高尚なものでは無く、

こうあって欲しいという幻想だったのだろう。

 

生涯1度の愛、というわけではない。

しかし、理屈屋だが明るいあの子の事を、

たまに思い出す。

 

BGM 『夜空』五木ひろし

演歌も聴くのです★

 

では、また。