郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる

日常を怯えて過ごす人間の雑記

夢と混沌のブックオフ

年始のセールということで、

ブックオフへ。

数件回るのだが、

店長とはかれこれ10年以上の交流があり、

コロナ禍の前までは、

しばしば買取に来て頂き、

缶コーヒーを渡して雑談などもしていた。

店長に、

ブックオフは生き残っていけるか?

そう尋ねたことがある。

「可能性がまだまだあります」

ブックオフの矜持を感じた。

 

さて、今回の本選びにもルールを決めた。

 

まず、広義のサブカルに絞ること。

前回、小説の文庫だけを買い込んだから。

 

そして、5千円以内に収めること。

あまり自由に設定すると、

無限に店内に居てしまうから。

 

大体こんな感じで、

20%引きの本が犇く店内を物色。

 

意外に閑散としたタイミングだったが、

後発組を想定して、やや急ぐ。

小一時間で6冊を購入。

お会計は、¥2880円

5千円どころか3千円を切った。

 

友成純一の小説も発見して惹かれたが、

今回のルールに依って辞退。

また、次回の機会。

何故か韻を踏んでしまった。

 

そんな夜に、ネットでポチった1冊。

ブックオフから考える』を読んだ。

なるほど!

3千円ブックオフが流行っているとか。

図らずも僕もそれをしていた。

 

あいみょんのエピソードも載っていた。

僕は、

タモリ倶楽部で官能小説や春画を愛でる、

そんな、あいみょんさんの回を思い出す。

次の機会は無く、番組は終了してしまったのは残念。

ドキュメンタリーでも、

あいみょんさんのブックオフ愛は炸裂していた。

 

そうそう!

ブックオフには、夢がある。

時代もジャンルも超えて本に出会えるジャングルの様な存在。

 

本を消耗品のパッケージ化した、

本の品位を落とした、

そういった意見も有るらしい。

 

確かにブックオフの買取は、

稀少価値などとは乖離する。

しかし、

だからこそ色々な人が、

幅広いジャンルの1冊に巡りあえる。

本来は高額な本を入手する可能性もある。

夢の塊や!

 

そんなこんなで、

新刊書を大型書店に受け取りに行く日が近いので、その間にブックオフの戦利品を読む。

 

僕は、中古しか買わないとか、

絶対、新品しかいらないとか、

そういう拘りが無くなり、

漫画は特に電子に傾いたりも。

 

いずれにせよ、

1冊の本から得られるモノは大きい。

これからも、

新旧や媒体を渡り、読書を楽しみたい。

 

最後に、記事のタイトルは、

スガさんの楽曲及び自伝を元にした。

 

災害の衝撃がいまだに心中にズシリ。

復興はまだまだ先になる。

それを思うと、

このような記事をのうのうと書いていて良いものか甚だ心苦しい。

 

当たり前に文化的生活の中にいることへの、

感謝と重みを忘れず生きます。

 

では、また。