郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる

日常を怯えて過ごす人間の雑記

少年漫画から教わった大事なこと

今年の6月の記事にて、

僕はヒロアカのことをチラッと書いた。

それから半年。

ヒロアカ=『僕のヒーローアカデミア

こちらの第1巻を読み返す。

或るシーン。

 

主人公、緑谷出久

彼は、人類の殆どが特殊な能力を持つ世界にいながら、それを持たない。

それを嗤うガキ大将的な人物、

爆豪勝己

2人は幼馴染ではあるが複雑だ。

 

そんな中で、爆豪が怪物に襲われてしまう。

誰もが躊躇する中、

出久ががむしゃらに突っ込んで行く。

なぜそんなことが出来たのか?

出久は言います。

「君が救けを求める顔してた!」

 

ここで、ぐいっと心を掴まれる。

同時に、いくつかの作品が浮かぶ。

 

その最たる作品が、

藤田和日郎先生の漫画、

うしおととら』なのです。

この漫画は、妖怪が出てくる作品。

僕の中のNo. 1漫画★

詳述は、長くなるので今回は泣く泣く割愛。

(愚か者は宴に集う)というエピソードで、

2体の妖怪が、人間に質問を投げかける。

 

それは、

不条理な死に際しても笑顔で受け入れる。

満足な死とは何か?

という深い内容。

 

その問答に巻き込まれたのは、

井上真由子という少女で、

主人公の蒼月潮の幼なじみ。

 

真由子は、妖怪にこう答える。

「大事なら泥なんて何だい、よ!」

 

幼少期に、真由子がお気に入りの帽子を沼地に落としてしまう。

そこに潮が現れて躊躇なく沼地に入り泥だらけになりながらも、その帽子を拾いに行った時の言葉こそ、

 

大事なら泥なんて何だい!

 

これを漫画で読んだ時に、

ニードル少年は、胸をうたれました。

自分が如何なる目に遭おうとも、

理屈を超えて守ることがある。

 

生命を失うこと。

泥に塗れること。

 

これらは、比較できるか?

そういう考え方もある。

 

しかし、少年時代の僕には、

痛烈に響いたのでした。

 

そういう大切なこと。

大事なこと。

漫画だからこそ訴えかけられること。

 

少年漫画から、許多を学びました。

 

では、また。