今年の6月の記事にて、
僕はヒロアカのことをチラッと書いた。
それから半年。
ヒロアカ=『僕のヒーローアカデミア』
こちらの第1巻を読み返す。
或るシーン。
主人公、緑谷出久。
彼は、人類の殆どが特殊な能力を持つ世界にいながら、それを持たない。
それを嗤うガキ大将的な人物、
爆豪勝己。
2人は幼馴染ではあるが複雑だ。
そんな中で、爆豪が怪物に襲われてしまう。
誰もが躊躇する中、
出久ががむしゃらに突っ込んで行く。
なぜそんなことが出来たのか?
出久は言います。
「君が救けを求める顔してた!」
ここで、ぐいっと心を掴まれる。
同時に、いくつかの作品が浮かぶ。
その最たる作品が、
藤田和日郎先生の漫画、
『うしおととら』なのです。
この漫画は、妖怪が出てくる作品。
僕の中のNo. 1漫画★
詳述は、長くなるので今回は泣く泣く割愛。
(愚か者は宴に集う)というエピソードで、
2体の妖怪が、人間に質問を投げかける。
それは、
不条理な死に際しても笑顔で受け入れる。
満足な死とは何か?
という深い内容。
その問答に巻き込まれたのは、
井上真由子という少女で、
主人公の蒼月潮の幼なじみ。
真由子は、妖怪にこう答える。
「大事なら泥なんて何だい、よ!」
幼少期に、真由子がお気に入りの帽子を沼地に落としてしまう。
そこに潮が現れて躊躇なく沼地に入り泥だらけになりながらも、その帽子を拾いに行った時の言葉こそ、
大事なら泥なんて何だい!
これを漫画で読んだ時に、
ニードル少年は、胸をうたれました。
自分が如何なる目に遭おうとも、
理屈を超えて守ることがある。
生命を失うこと。
泥に塗れること。
これらは、比較できるか?
そういう考え方もある。
しかし、少年時代の僕には、
痛烈に響いたのでした。
そういう大切なこと。
大事なこと。
漫画だからこそ訴えかけられること。
少年漫画から、許多を学びました。
では、また。