2年前に遡る。
怪談ジャンキーの僕は、
とある曰く付きの怪談書を入手し、
早速読み始めた。
百物語の体裁をとっている本。
開いて数ページ、
右手の小指が堪らなく痒くなった。
あまりの痒みに掻きむしり皮膚はズタボロ。
一旦、その本を書棚に置く。
知人に本書のGET報告等をして、
数日が経った。
さあ、読もう。
意気込んで再び件の本をめくる。
う〜ん。
痒い、痒くて痒くて掻きむしる。
また、ズタボロになる小指。
何度もそんな事を繰り返して、
僕は結論付けた。
この本は、自分を拒否している。
そして、手放した。
それ以来、右手の小指に異変が起きた事はなく、
原因も、理由も、
真相は闇の中。
因果関係も分からない消化不良な話だが、
皆さんも、曰く付きにはご注意を。
では、また。