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日常を怯えて過ごす人間の雑記

怪奇譚オムニバス!『僕が死ぬだけの百物語』的野アンジ

令和発、怪談漫画、

『僕が死ぬだけの百物語』的野アンジ

 

怪談百裂拳!

ストーリーテラーは、

小学生のユウマくん。

 

1巻あたり10話構成で、

おそらく10巻で百物語は完遂だが?

現在、5巻が最新巻。

 

アウターゾーン』や、

諸星大二郎作品を好きな方には、

(『不安の種』あたりも)

オススメです。

 

世にも奇妙な物語方式で、

1話ごとに、

ユウマ少年の部屋での出来事も4コマ形式で描かれており、

怪談と、ユウマ少年が抱える不穏な道程の、

二重構造とでも申しましょうか。

はい。

 

絵が独特な点では、

楳図かずお作品、伊藤潤二作品、

これらの影響もあるのかな。

いや、分からんですが。

 

内容は、心霊系、ヒトコワ系、

網羅されており、

広義のホラーといえますね。

 

こういう救いないホラーを読んでいると、

なんだか、

霊に人間が対抗する的な、

法力やら調伏ものも恋しくなり、

陰陽道密教、呪禁、祝詞

こういうワードが出る作品に回帰したくなるという怪奇?です。

 

そうなると、

孔雀王』を読み直す。

『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』

再視聴してみる。

からの、澤村伊智の霊能姉妹。

フレッシュな、

『ダンダダン』最新刊を読む。

 

最後は、『うしおととら』で泣く。

 

こうなります!

エヘッ

魔金太郎の如くチャーミングな脱線。

失礼致しました。

 

しかし、

本記事の漫画の様な存在、

大事だと思うなぁ〜。

人界の陽の部分を描く感動作は素晴らしいですし、大好きです。

なんですが、

日に当たる者には、陰法師がついてくるのが、

常ではないかと。

太極図の如く、陰陽があるからには、

どちらもエンタメたりうるはず。

そこからしか、

立ち上がって見えて来ない世界もあるんじゃないかと思うのですよ。

だから、陰も面白くあれ!

 

オカルト熱に火がついてしまうので、

ヘルレイザー』を観るのはやめて、

一旦、

グリフィスの蝕にて、

ゴッドハンドの造形を堪能しよう。

ベルセルク』イイね。

 

と、忘れてはいけないのが、

高橋葉介先生。

僕は高橋葉介作品には明るく無いですが、

『クレイジーピエロ』

今でもたまに読み返しております。

 

「危機感が足りない」

脱線に次ぐ脱線で、

屠られそうなので、終わらなくちゃ。

 

戸愚呂なら言うかな?

「百物語、怖いネェ」

 

とかなんとか言いながら、

好きな人外ものを、

チョロチョロ出した事を、

お詫び申し上げます。

 

では、また。