昔から、幻想と都市というものに惹かれてきた。
それは、
民話や伝承の不思議。
そして、
民衆が群をなすポリス。
田舎者の根性を背負って、
獣道を征く。
なんてカッコいいもんじゃない。
単純に都会を夢見て脱落したオカルト好き。
それ以上ではない。
おそらく、死ぬまで。
おまけに水地は怖いし、
ジャングルなんて地獄だと思ってしまう。
さらに、
空に向かって目を輝かせる。
或いは、
路傍の風景に想いを馳せる。
そういった事がどんどん減っていて、
冷めた人間になっている。
勿論、僕にだって感傷に浸る時や、
懐古、の様な想いになる場合はあるが、
どれも、キャンディスティックにガム、
輸入菓子のド派手なコントラストに似て気分を害するものである。
余談だが、モニターのスクリーンセーバーに、
世界の風景を選んでいる人間は、
いかほどの気分と労力を費やしているのであろうか?
デニーロのモヒカンのポスター。
『エイリアン』のギーガーの造形美。
腐るほど目にした愛すべき文化の表象。
その産みの苦しみを想起すると、
脳が痺れる。
取り留めない文を許して欲しい。
安いテーブルワインに続いて、
今、僕はグラスのアイスの音と、
それを包む琥珀色の酒に呑み込まれているから。
さて、
僕は、自然より人工物に目が行く。
また、肉体も人工物だとすら捉えたい。
何故なら、その様に割り切らなければ、
忽ち人生の煩わしさにやり切れなくなってしまうだろうから。
冗長だ。
実に冗長。
結局、僕の心には亜細亜の幽玄。
それが屹立しているというのに。
なんてさ。
なぁ〜に言ってんだか。
では、また。