郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる

日常を怯えて過ごす人間の雑記

冬亡中

こちらは、冬の猛威に晒されている。

外界はホワイトアウト状態。

凍てつく寒さ。

コートでは凌げない場合は、

フライトジャケットを着たりする。

例えばAVIREX。

 

少し前までは、

機能性より雰囲気重視でアウターを選んでいたが、守りに入った。

服装に限らず、無難な嗜好の人間にならねばと常に思って暮らし始めた。

高望みせず、堕ちすぎないよう、

中庸。

 

なんてね。

 

吹き荒ぶ雪の中で、

何もかもがどうでもよくなる。

嘗て描いたシーンは、

もう観ることは能わず。

この豪雪の地方都市に、

絶望を含有した残骸が立ちすくむ。

 

白から灰へ。

やがて、

黒になる。

 

いつか読んだ短篇小説では、

自らの血溜まりに安堵した人物がいた。

彼は、血が温かいからではなく、

紅だったから安堵したのではないか?

 

僕は、血の黒さを知っている。

その、昏さも。

夜も、同じくらい昏い。

 

形骸化した自己から、わきあがる衝動。

知らない。

 

他者の血が流れることで、

溜飲を下げる蛮族。

滅ぶがいい。

 

 

 

ちょっと何言ってるか分かんないっす」

 

 

 

では、おそらく、また。