郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる

日常を怯えて過ごす人間の雑記

スマイリー 服部未定

服部未定の漫画

『スマイリー』を買ってみた。

笑う門には福来たる

という言葉があるが、 

この漫画の帯には、

笑う門には死が来たる

戦慄の新興宗教サスペンス開幕

とあった。

 

既刊2巻で、軽く設定をいうと、

幼い娘を事故で亡くした男、

フリーライターの鴨目友司

彼の住む部屋に勧誘にやって来た、

宗教団体

そのパンフレットに、

去っていった妻を見つけ、

鴨目は、探りを入れ始める。

 

公称会員数

2万5千人

日本発祥の宗教団体

1998年に笑嫣なる人物を始めとする、

救世主により設立された

それが、

心笑会

 

教義は、

人は笑顔によって幸せになる

というもの。

 

一見、平和的な団体だが、

主人公の周りの者達は、一様に、

関わるな!

そう警告する。

そして、物語は不穏な流れへと進んでいく。

 

さて、

僕は最近の情報から、

一般常識だと決めつけられた、

〈正しさ〉なるものに、疑念を持つ。

そして、本作品は、

そういった一般という概念に対する、

アイロニーであり、

カウンター

という印象である。

 

昔、僕がその場凌ぎの平和主義として、

ヘラヘラ笑っていた事を、

思い出す。

 

漫画として、どれくらい続くかは、

分からないが、

興味がある方は、

スマイリーを手に取り、

今一度、自身の笑顔の意味を確認していただきたい。

 

では、また。