郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる

日常を怯えて過ごす人間の雑記

新居は魔窟だった『スイート・マイホーム』神津凛子

容姿端麗で、ジムのトレーナー兼、教育者の、

清沢賢二。

結婚3年目で、

乳児にも恵まれて新居探しを始める。

そして、

「まほうの家」という触れ込みの、

快適な物件を選ぶのだが、

賢二の生まれた環境、

精神疾患に苦しむ兄や母。

明るみになりつつある不倫の動向など、

問題が浮上。

さらには、新居に何か人ならぬ存在がいるのではないか?

そう言い出す者も現れる。

タイミングが重なる様に、

不審死する関係者。

この家、何かある。

 

 

と、毎度ざっくり説明で恐縮です。

本作は、

第13回小説現代長編小説新人賞受賞作

 

以前にジャケ買いし、

放置しておりましたが、

映像化されるらしいとのことで読了。

 

ホラーだということは認識しておりましたが、

果たしてサイコホラー?

心霊系?

ヒトコワなのかな?

ちょっと猜疑心を抱きながら読み進めました。

 

僕は一気読み派ですが、

本作もそうでした。

著者の方が、歯科医院勤務とのこと。

きっと色々な人間の内側を、覗いてこられた方なんだろうなぁ。

そう思わせるダークな内容。

 

是非、一読して体感してみてください。

 

では、また。