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日常を怯えて過ごす人間の雑記

稲川淳二を人間国宝に!

稲川淳二=怪談のオジサン

というのが、

パブリックイメージとして定着している。

しかし、

稲川さんは、もともと工業デザイナー。

それも、受賞歴もある腕利き。

そこから、

芸能界に入り、

バラエティで活躍!

ダチョウ倶楽部

出川哲郎などによる、

今日のリアクション芸の、

イオニア稲川淳二その人であり、

虎やマムシと戦うバリバリの、

体当たり芸人であった。

元祖リアクション芸人!

 

しかし、

稲川さんの次男の由輝さんが、

生まれながらにして、

クルゾン病という難病に罹患。

忙殺により、我が子の傍らに居る事が難しく、

また、絶望の末に一時は、

死んでしまえばいいとさえ考え、

殺意がよぎった稲川さん。

そうして、

芸能界から離れていった。

(他にも色々な理由があるのかも知れないので、僕の情報ミスが有りましたら、申し訳ありません。)

 

その後、

ラジオでの怪談トークなどから、

本格的な怪談の活動に入る。

夏の風物詩、

稲川座長の誕生である。

 

ちなみに、今、

手元に座長の怪談ライブ2012の、

パンフレットがあるのだが、

そこに、

是非、人間国宝に!

と書いてある。

激しく同意。

稲川淳二の怪談には、

恐怖だけでなく、情緒や艶やかさがある。

例えば、

『生き人形』という話は、

怪談の極北たる恐ろしさがあり、

『赤い半纏』という話には、

戦争の悲しみというバックボーンがある。

 

赤いチャンチャンコという怪談を、

児童書や、古典ホラーで、

知った方は、いないだろうか?

あれは、元来は稲川座長による物で、

『赤い半纏』が、始まりだ。

 

さて、2017年に情熱大陸に、

稲川座長が出ており録画していたが、

やはり、

怪談への並々ならぬ情熱があった。

求道者とでも、云うべきか。

1つの道を極める姿が、

印象的で、

一層ファンになった。

 

稲川淳二が、人間国宝に認定される日を、

心待ちにしている。

 

では、また。