郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる

日常を怯えて過ごす人間の雑記

陰翳

従兄弟の家に行った。

思いのほか明るい雰囲気なので安心したが、

彼の部屋は、ブラインドで薄暗い。

昼は寝ているので、

暗くしているのは、その為だろう。

叔母の誕生日プレゼントを渡すのが目的。

その一方で、

従兄弟、祖母の状態把握も。

 

従兄弟の部屋で、

古びたPS4にて映画を観る。

笑いあい、また旅行へ誘った。

 

そして、隣接するアパートの一室。

祖母は、口の周りに米粒をつけ、

無表情で、真っ黒な眼光を向けてきた。

 

祖母は、認知症が進んでいて、

初めて、何か別の生き物というか、

異質な、存在感を受けた。

 

お菓子と胡麻茶。

そして、

形容し難い感情を抱きながら、

帰路に着く。

 

体感温度が低い。

 

では、また。