祖母が、雪道で転倒した。
しかし、
毎日TELしている僕は、
それを知らなかった。
祖母は、軽度の認知症を患いながらも、
美容院には欠かさず行っているし、
食も太い。
なにより、プライドを持ち生きている。
僕は祖母に褒められたりした経験は、
全くと言っていいほど無い。
しかし、反発心というものを抱くことは無かったのは、何故だろう。
自問しても、分からないのだが、
祖母の品格の様な力が関わっている気はする。
90年生きて来て、
戦争を体験している。
また、夫を早くに亡くしてアパレル業界で働き続けてきた。
夫とはつまり、僕の祖父で、
母が5歳の時分に他界している。
そんな祖母だが、
オモロ〜な発言も多々ある。
裏声で高いキーで歌う従兄弟の声を聴いて、
「あれはハスキーというんだよ」
いやいや、全く逆だから!
また、ある時は、
僕の身体を見て、
「ロートルのレスラー」
こう形容した。
まず、レスラーは、
何処からか聴いたのだろう。
しかし、ロートル??
何処から知ったワードさ??
プロレスラー
アマレス
ならば、まだ分かるけれども、
ロートルという表現の出元は謎。
無趣味で、読書や映画とは縁がない。
そんな祖母ではあるが、
僕の知らない面があるのかもしれない。
ジェダイマスター、
ヨーダの様だ。
お後がよろしいようで。
では、また。