郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる

日常を怯えて過ごす人間の雑記

読後感もズシリ『地図と拳』小川哲

まず、分厚い。

極端にではないが、重みもある。

あらすじは、割愛します。

強いて言えば、

満州の架空の地に於ける群像冒険歴史小説

この記事は、キッカケに過ぎません。

直木賞受賞作品。

 

日露戦争から、第二次世界大戦

この50年が、ズシリときた。

そして、結果は一気読み。

 

神拳会なる武道集団、

千里眼

「土木反転」の教えに、

孫悟空の修行。

 

この様なつかみで、

読書リビドー発動。

 

神父クラスニコフ

彼の信仰。

そして、神話や伝説の話。

 

何より、通訳として満州に潜入した、

「細川」という人物。

彼は、

国家とは、すなはち地図だ。

そして、

闘争、つまり拳の因果関係に言及するのだが、

これが、深く根幹に突き刺さる。

 

様々な謀略や感情に歴史。

これらが詰まった本作。

 

まさに、

地図と拳

このタイトルに尽きる。

 

さて、

武侠小説に疎い僕は、中国の人名地名、

ワードにやや苦戦。

しか〜し、

オモロ〜!!

 

毎度毎度、この表現で済ますなよ。

そう自分でも思う。

 

実に面白い作品でした。

 

まだ、余韻に浸っています。

 

では、また。