郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる

日常を怯えて過ごす人間の雑記

秋雨物語 貴志祐介

貴志祐介の新作が出ている事に、

やや遅れて気づき読了。

4篇からなる奇譚集だが、

2020年の、

『罪人の選択』

同じく短編集であったこちらが、

安定のクオリティだったため、

嬉々として手に取った。

 

帯には、

「生きながら、地獄に落ちるということ」

こう謳われている。

 

ご安心ください。

そこまで恐ろしくはありません。

ただ、この帯は内容を示唆しておりましたよ、

はい。

 

4篇目の、

こっくりさん

この中での、

こっくりさん闇ヴァージョンという表現は、

厨二心をくすぐられるし、

結末もスタイリッシュですな。

そもそも、僕は、

こっくりさん的な、儀式系のオカルト話に目がないので、

貴志先生、有難う御座います。

因果応報の流れで、

ダークネスフィンガーな著者らしい。

 

そして、何より、

1篇目、

『餓鬼の田』

なまらイイでは、

あ〜りませんか。

とある会社員の男女のやりとり。

そこで男性のカルマが描かれる。

僕の様な、冴えない男は、

全部、この作中のカルマのせいにして生きて行けばいい!

というと、角が立つべか?

救済される方もいらっしゃると思うので、

一読あれ。

 

というわけで、あとの2篇は割愛。

読んで頂ければ、楽しめます。

 

貴志祐介作品は、全て読んできたけれど、

『黒い家』

『天使の囀り』

『クリムゾンの迷宮』

あたりだったり、

新世界より

悪の教典

この2作のようなイッキ読みの巨編。

以上の様な傑作、

貴志先生、お待ちしております。 

 

6月頃には、

『梅雨物語』

刊行予定ということで、

必ず買うべ!

 

では、また。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

影山ヒロノブの佇まいと金言

昨夜、歌番組に影山ヒロノブさん!

ドラゴンボールのあの名曲を熱唱。

影山さんは、

僕にとって特別な方である。

生まれて初めて買ったCDは、

影山さんの、

鬼神童子ZENKI

それから今日まで大好きだ。

 

影山さんは苦労人だと思う。

しかし、影山さんならば、

皆んな大変やねん。

なんて仰るだろうか。

 

10代で、LAZY

デビュー。

そして、解散して周りに、

「アイツは終わった」

そう言われながら、

努力を重ねて、ビルの外壁工事で、

ハードワークをしながら、

弾丸ツアーを敢行したり、

アニソンに転向するバイタリティ。

自伝で読んだ。

 

今やアニソン界のプリンス。

長老。

様々に呼ばれるレジェンド。

 

いつか、JAM projectのLIVEで語っていたが、

影山さんが、

16歳で上京した時、

30代の大人は、何でも出来て悩むこともなく生きていると感じた、

そして、その30代を超えて、

自分は悩み続けていること、

そして、これからもそれを続けていくこと、

誰かの笑顔のために。

という内容。

 

 

素敵な方だなぁと思う。

また、

別の番組では、

リーダーが希望を捨てなければ、

7割がたはうまく行く。

そういった旨の話をしておられた。

1人の歌手としては勿論、

チームのリーダーとしても、

影山ヒロノブは、大きい。

 

個人的に、

影山さんは、今まで出会った優しい方々と同じオーラを纏っている様に感じる。

ドラゴンボール世代でなかったとしても、

僕はファンだったと確信している。

 

牙狼ワンパンマンを始め、

最近でもバリバリ。

先日他界された、

水木一郎アニキとのコラボ曲、

『STORM』

ゲッターロボのテーマとして作られた、

この曲もリブートされて響いた。

 

乱文で、

さらに冗長な駄文になってしまった。

僕の中で、

影山ヒロノブとは、

青春であり、

夢と同義の存在なのだ。

 

ちなみに、

影山さんがドラゴンボールの歌を担当しなくなったのは、

対立などがあったわけではなく、

日本コロムビアから、

ランティスへ、

レコード会社移籍という背景がある。

しかし、

いつか、再びドラゴンボールに纏わる新曲なんかが出てくれたら、

飛び上がり震えるだろうなぁ。

 

小学生くらいの時分、

なけなしの貯金で、

影山ヒロノブのベストアルバム集を買って、

聴き耽ったあの頃。

 

どんな季節だったかは忘却したが、

誰よりも熱かったと、

熱を帯びていたと思っている。

 

では、また。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新年から餓狼と化し獅子を喰む

2023年

のっけから、

夢枕獏の格闘小説を一気に読む。

獏先生は、

超長期連載をいくつも抱えてらっしゃる。

陰陽師』が有名ですよね。

そして、

僕は、

『獅子の門』を再読し、

餓狼伝』を読んでいる。

いずれも、格闘小説の金字塔。

餓狼伝』は、漫画版は読んだものの、

原作は、未読だった。

板垣恵介イラストの漫画は、

獏先生、板垣先生のコラボ!

このお二人は、コラボをいくつかなさっている。

最近だと、『ゆうえんち』かな。

さて、

小説と漫画で、中身は異なる面が多いので、

新鮮な気持ちで読み進めるが、

主人公、30代の無頼の空手家、

丹羽文七に痺れる。

読まないと、伝わらないものがあるが。

 

様々な格闘技、

バリトゥードを描いたのが、

およそ40年前に遡るわけで、

夢枕獏の慧眼に唸らされるばかり。

 

肉体と肉体のぶつかり合いを、

文体に載せて描く天才。

読んでいると、

自分の中の獣性が現れてくるようだ。

危険な読書。

 

XIII巻まで読んだら、

次は、

『新・餓狼伝』が控えている。

 

ただ、勿体無いので、

一旦、お笑いを観て、

ミステリを読んでから、

進めていこうと思う。

 

古い知人からの年賀状を見たり、

北国特有の地獄、

除雪も必須である。

 

本年は、軽やかに生きたい。

そして、

キチンと自身を律し他者を思いやること。

 

これを念頭に置いて、

サバイブ出来れば最高だ。

 

頑張ります。

 

では、また!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真っ白な土地とまっさらな気持ちで新年を

皆様、2023年もこうして共に迎えられて、

嬉しいです。

距離は、関係無し!

さて、

昨夜は、TVもつけず、

ただただ、白銀の世界を眺めておりました。

そして、

ここ最近は、ただ過ぎてゆくだけの年越しだったのですが、

今回は少し違いました。

吹き荒ぶブリザードを見ていると、

不思議な高揚感に包まれたのですよ。

 

この冬が終わる、

その時に絶対に何かに挑戦しよう。

コンディションをメンタルが上回る感触。

心地良い気分になり、

新たな年に、志をもって行けそうです。

 

皆々様の、ご活躍ご健勝を、

祈願して、短いですが新年のご挨拶とさせていただきます。

 

それでは、皆さん2023年。

宜しくお願い致します🙇‍♂️

 

では、また!

 

 

 

2022年の終わりにニードルが想う事

今まで、

僕は、考えていた。

年々体感速度が上がる時の経過。

こうやって瞬殺の1年を何十回か繰り返して、

人生が終わる。

人間とは、なんと儚い存在だろう。

 

いつかみんな 

大人になってゆく

夢から醒めた

迷子のように

 

確か、バックホーンはこう歌っていた。

僕は、年は重ねたが大人だろうか。

ただの馬鹿野郎のままだ。

そうに違いない。

 

実存は本質に先立つ。

サルトル

我々は、意味も理由もなくこの世界に投棄されるが如く生まれおちる。

その生命に意味づけるのは、

その後のようだが、

僕には見出せなかった。

 

何か、吐露出来る場が必要だと思っていたが、

SNSに対しては、

抵抗があり、勇気も無い。

毎日毎日、何冊もインプットしても、

アウトプット出来ない。

鬱屈した日々。

 

だが、今年の7月。

今でも理由は分からないが、

はてなブログからの引力が、

SNSの斥力を上回る。

その7月のある日から、

僕は、雑記を始めた。

 

PCは使わずに、iPhoneで。

画像無し、

装飾無し、

広告無し、

謎の3無主義を、つらぬいて。

 

実際、はてなブログは、

温かい世界だった。

もっとドチャクソに叩かれる場だと思っていたが、全然違うではないか。

 

大切な、同志。

読者の方々。

知らない事ばかりの素敵な記事。

そこには、

新世界が、広がっていた。

 

僕は、自裁をした経験がある。

闇属性という厨二病的な表現では、

表せないほど、

陰を背負っている。

 

そんな、患者が何かを書いて、

表現していいのか?

僕の話なんかで、

誰かを傷つけてはしまわないだろうか?

 

始めた頃も、そして今でも、

頭の中に、懸念はある。

 

レスポンスがあると、

安心するし、明るくなれる。

感謝しかない。

半年間、投稿を続けられたのは、

本当に皆さんの善意のおかげであり、

それを忘れた時、

僕はクズに戻るだろう。

 

僕の大好きな漫画、

からくりサーカス藤田和日郎

この作品の中で、

印象的なセリフがある。

それは、

他者に必要とされることを讃える、

讃歌の言葉。

 

そして、僕にとって魔法の言葉。

 

「ピアノを弾いてね」

 

いきなり、こんな事を書いて、

意味が分からないかもしれないが、

僕の拙い伝え方を許して欲しい。

 

ピアニストが、子供たちに、

求められる様に、

僕にとって、

2022年から始めたはてなブログは、

大切な皆さんからの、

 

「ピアノを弾いてね」

 

この感覚に近い。

 

最後に、皆さんが、

自分らしく、笑顔で、面白おかしく歩んで行ける2023年を願っております。

 

2022年、誠に有難う御座います。

 

では、必ずまた★

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1年のラストに最も危険な邦画を観る

2022年の最後に、

危険すぎる邦画を再び観る。

というのも、

僕は肌が弱くて、アトピー持ち。

だから、

泣き過ぎてしまう映画は肌荒れしまくる。

 

前置きが長くなったが、

その邦画は、

くちびるに歌を』である。

舞台は、長崎県五島列島

美しい合唱映画。

中田永一乙一)の小説がベース。

 

この映画のストーリーは詳述しないが、

いくつか教わることがある。

 

何かに熱くなるのには、

好きという理由があればよい。

 

思いやりには、

ゴメンではなくて、ありがとう。

 

ハンディや軋轢が、有ろうとも、

人の尊厳や生命の価値は揺るがない。

 

哀しみを背負った人には、

それを見つめて、泣いて、

再び踏み出すタイミングがやってくる。

 

観る度に、心揺さぶられる本作。

なまらイイ。

 

主演のガッキー、美女かぁ。

 

皆さんの心も、穏やかな2022年で、

皆さんの体が、軽やかな2023年で、

幸せでありますように。

 

まだ、明日もありますが。

取り敢えず、

良ければ、観ていただきたい映画を、

挙げさせていただきました。

 

みんな、元気ならばイイなぁ。

 

では、また★

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

B!ブックマークのコメントに関するお詫び

他の方の記事で、

はっとした。

背中を走る戦慄。

なんと、

これまで、

はてなブックマークの存在を知らず、

コメントを全て無視していた形に。

 

痛恨のミスです。

大変申し訳ございません🙇‍♂️

 

嫌な気持ちにさせてしまった方々に、

お詫び申し上げます。

 

今まで、善意でコメントを下さった方々に、

心から感謝を致します。

 

では、また🙇‍♂️