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日常を怯えて過ごす人間の雑記

怖気を語るために/『恐怖の正体』春日武彦

精神科医春日武彦先生。

20世紀末に春日先生の本に出会ってから、

もう随分と経つ。

そして、

8割くらいは読んだ筈だが、

やはり博覧強記!

エンタメへの造詣もさすが。

『自殺帳』は読んだものの、

『恐怖の正体』は、買ったままに。

 

理由は、こわいからだ。

 

春日先生による恐怖の開示なんか、

こわいに決まっている。

 

しかし、怖気を語る上で避けては通れなかろう。

 

さて、

この新書を読んだが、

広範に渡るこわさが、エンタメ作品や実例を踏まえて綴られている。

 

春日先生は、甲殻類カニ等にphobiaを抱く。

読者は、皆それぞれの恐怖を本書にて再把握するというか、してしまう、せざるを得ない。

 

読みたいようで、読みたく無い。

そう思いながら、

結果として、

本棚には読了済みの春日武彦本が増える。

 

人間魚雷回天

この特攻という現実の惨状。

これが、やはりいちばん、

陰鬱な気持ちと恐怖を呼び起こしてきた。

 

帯の京極夏彦さん、

フックが効いてたなぁ。

 

というわけで、

恐怖の構造、恐怖の正体etc

触れながら、

僕なりにのらりくらりの、

怖気のススメは続きます。

 

それじゃあ、

次の、怖気のご案内は整っておりますので、

 

よかったら、

お付き合いくださいね。

 

では、また。