郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる

日常を怯えて過ごす人間の雑記

或いはお小遣いという砦とか

5月3日に、

ひきこもりの従兄弟が、31歳になる。

ちくま新書

『ひきこもりの真実』林恭子

この本を読んだ。

著者も、30代まで断続的にひきこもっていたという背景があり、

なかなか実践的な内容。

中でも気になったのが、

ひきこもり当事者の金銭問題だ。

 

本書では、2〜3万円のお小遣いを、

可能ならば親などから、

当事者に定額で渡すのが理想とあった。

 

この件に関しては、

僕も気になっており、

叔母に従兄弟の懐事情を確認した経緯がある。

そして、

どうやら、親戚から貰ったお金を貯めて、

何とか凌いでいるとのこと。

 

自分が楽に前向きに生きられるまでの、

助走期間にも、

金銭は必要だと僕は思う。

ただ、彼も31歳。

周りからお年玉等を貰える時期も過ぎてきている。

 

福祉の中で生きるのも手だし、

事業所に通うという選択肢もある。

 

一方で、

利用者を食い物にする事業者も、

耳にしているし、

今回の新書にも、いきなりは困難とある。

 

やはり、基本的な日常生活を抜本的に改革しなくてはならない。

しかし、力任せに引きずり出す様な、

事件性のある団体は信用出来ない。

 

さらに、本人は肥満気味で、薄毛も気にしているのが分かり、現状打破の嚆矢。

それは見えない。

 

今、僕は、

自身の血液検査の結果待ちで、

更に心臓の検査もひかえている。

さらに、

先述したように、

叔母の癌手術も近い。

 

そんな訳で、

漫画全巻を買い、従兄弟に誕生日祝いとする。

 

落ちついたら、

今度こそ久々に旅行に同行してもらい、

これからの話をしたい。

 

外は曇天で、木々が寒がっているかのように見える。

 

まあ、なんとかなると自身に言い聞かせながら従兄弟に手紙を書く。

 

まだ、春の裾には手が届かないが、

推して参る!

 

では、また。