郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる

日常を怯えて過ごす人間の雑記

カウントは始まっているのだろうか

窓の外を見る。

日没。

あと何回、この光景を拝めるだろうか。

こんな想いが去来する。

10代の頃、

知人が、

あと何人の女の子をきれるかな?

なんて言っていて、

馬鹿な奴だなと笑っていたが、

実際、歳を重ねていくと、

色々な場面でゲージの残りを意識してしまう自分がいる。

あと何冊の読書。

あと何本の映画。

あと何人との出会い。

などなど、

「あと何」という疑問符が増えていく。

人生が終わったとして、

自分が成した些細な事の数など、

さして意味を持たないとは思う。

 

それを意識しだした僕は、

やはり歳を取ったという事なのか。

もしくは、

まだまだ未熟故に、

こう焦るのだろうか。

 

マジックアワーの美しさを前に、

ふと考えている。

 

では、また。