窓の外を見る。
日没。
あと何回、この光景を拝めるだろうか。
こんな想いが去来する。
10代の頃、
知人が、
あと何人の女の子をきれるかな?
なんて言っていて、
馬鹿な奴だなと笑っていたが、
実際、歳を重ねていくと、
色々な場面でゲージの残りを意識してしまう自分がいる。
あと何冊の読書。
あと何本の映画。
あと何人との出会い。
などなど、
「あと何」という疑問符が増えていく。
人生が終わったとして、
自分が成した些細な事の数など、
さして意味を持たないとは思う。
それを意識しだした僕は、
やはり歳を取ったという事なのか。
もしくは、
まだまだ未熟故に、
こう焦るのだろうか。
マジックアワーの美しさを前に、
ふと考えている。
では、また。