夏休みは明けた。
学生さんは、無事だろうか?
そんな事ばかり考えていたら、
自身の学生時代も脳に浮かんだ。
10代特有の虚無感、
嫌な日々。
そんな時、
『エクソシスト』が数十年の時を経てリバイバル上映されて飛びついた。
所謂、
ディレクターズ・カット。
当時の僕にとって、
冒頭から連発される恣意的な何かを暗示するシーン。
今だに理解していない部分が多いが、
兎に角、15分くらいで酔う。
隻眼の老人、
暴れる野犬、
悪魔の巨像、
そんなカットが多発して、
本題に入っていく。
それから、ボクシング、精神医学に関わるハンサム=デミアン・カラス神父。
彼が、病の母や環境により信仰を弱めながら、
老神父メリンと共に、
女優の娘リーガンにかかる災いと死闘を繰り広げていく。
思い切り簡潔に説明したが、
なまら、観て欲しいからさ。
まだ観てない若者がいたら。
んでもって、
サントラ界の至宝、と勝手に言わせてもらうが、
『チューブラー・ベルズ』
あの曲に魅入られた僕。
美しい!
バキのドリアン風に、ビューティフル!
グラ刃牙のガーレン風に、ハラショー!
そんな、2時間。
僕は、
吐きました。
完全なる嘔吐。
サルトルの著書以外であまり目にしなかった文字だが、言ってしまえばゲロを吐いた。
ゴア描写とか、スプラッターではなく、
あれは、
奇跡にも近い歓喜の嘔吐だった。
これから、
あの感覚を映画から受けられる日が来るか?
無いかも。
なんとも御し難い感情が、
ストマックに響き、
人生であるか無いかのシチュエーション。
あの映画館での体験。
そんな体験してみて〜!
というキミ。
文学や、サブカル本を毎日読んでいても、
エンタメに触れ続けても、
僕は人生でまだ一度きりなんだ。
だから、
もし歓喜のゲロを吐きたいなら、
何千、何万と読んだり観たり聴いたりしてみてはくれまいか?
とりあえず、
そういうことだべや。
はて、どういうこと?
では、また。