郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる

日常を怯えて過ごす人間の雑記

強いおじいちゃん十傑 その参

『瞬撃の虚空』藤田和日郎

この短編より、

「ケンジロウ・サキサカ」

 

東京の下町で、慎ましく生きる彼は、

孫にも煙たがれ、

一見耄碌した老人に見えます。

しかし、彼は、

先の大戦終戦時、

日本の連合軍司令部の士官、

ルーミス将軍の目に留まりました。

 

その男には銃弾が当たらない

 

サキサカは、日本古流の柔術の達人。

洗練された技術、身体能力で以って米兵をもなぎ倒す彼は、

愛する家族の為に、

物資の供給の代わりとして、

モーメント・アタッカー計画という、

超人開発の研究体になりました。

 

それは、サキサカにとって、

武人のプライドを物と交換する、

屈辱。

 

時を経て、再び決闘の地に立った際、

サキサカは孫の淳一に、

本当の戦いとは、

日常を大切に、学び、働くこと!

そう説きました。

 

戦いは、命懸けの壮絶な展開をみせます。

 

その中で、淳一は許多の事を学び、

歳を重ねていくこと、

それが嫌なことではなくなった。

そういった思考に至るのでした。

 

終わります🙇‍♂️

思い入れがあるキャラクターの為、

乱文長文になり、すみません。

ただ、

多くの方に、

出会っていただきたい老人、

ケンジロウ・サキサカ

藤田先生の短編集

『暁の歌』

是非、チェックを!

 

では、また。