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日常を怯えて過ごす人間の雑記

職人の流儀に熱くなる/『塞王の楯』今村翔吾

時は戦国時代、

織田の軍勢の侵攻により、

家族を失った匡介。

飛田源斎なる人物に救われ、

彼は息子として成長していく。

 

この飛田源斎は、城を守る石垣の職人であり、

塞王という二つ名を持つ、

カリスマ的な存在。

塞王とは、彼ら穴太衆という職人の中に於ける信仰から来る者。

 

そんな、穴田衆の技術は文章等には記さない形で、連綿と守られ継承されてきた。

 

この穴田衆を楯とするならば、

もう一つの矛とも言える集団、

国友衆

こちらも技を磨き、

鉄砲による戦を支えていた。

 

矛と楯、

共にそれぞれのスタンスでの戦乱の終結

そういった信条を抱えながら、

激動の、関ヶ原へと話は進む。

 

さて、

相変わらずの、ざっくりの説明。

失礼しやした。

詳しくは、

『ちわぷ〜の書評ブログ🐶』を!

というのも、

こういった時代小説を、

読んだ経験がほぼ無く、

苦手意識により手付かずでした。

 

しかし、

時代小説に明るい、

書評ブロガーの、ちわぷ〜様に教えて頂き、

早速、読んだ次第であります。

 

という流れでポチり、

届いた『塞王の楯』

まず、装丁がカッケ〜。

また、厚さがありcoolだぜ!

 

楽しかった。

歴史について致命的に無知な僕。

その視点から本書を読んだら、

 

プロフェッショナルだな。

 

これに尽きます。

 

戦の世で、堅牢なガード、

或いは壊滅させるパワー。

守り、攻め、その両者。

そして、秘めたる戦の虚しさ。

追求する職人の描写にグッときました。

 

勿論、戦国の武将や合戦という醍醐味もしっかりあります。

形は違えど、平和を願う人々の生き様。

それも泣ける。

 

思い返すと、

妖星伝

魔界転生

帝都物語

こういった、伝奇小説は読んできたものの、

オカルト好きの読み方?

そのため、歴史の持つ熱量に、

心底やられた。

 

ちわぷ〜様に教えていただいた別の作品、

村上海賊の娘

そして、

『黒牢城』

買ってしまったし、楽しみだ。

 

また、新たな読書ワールドが開けて、

ありがたや〜!

 

いやぁ〜、今夜はいい気分。

 

では、また。