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日常を怯えて過ごす人間の雑記

絶対に読むべし!『双亡亭壊すべし』藤田和日郎先生

藤田和日郎ファンとして、

現在、

モーニングでの連載を追いかけている。

藤田先生の活動の流れとして、

次に、週刊少年サンデーにて、

長期連載をなさる可能性が高い。

 

藤田和日郎先生の凄いところの1つは、

壮大な物語を完結させても、

スパンをあけずに再び新作を以て降臨すること!

バトルや異形は、鉄板としてあり、

涙誘う漫画の鬼。

 

さて、『双亡亭壊すべし』とは、

国をあげて空爆しようが、

武装して突入しようが、

びくともしない屋敷である、双亡亭。

この不気味な屋敷を破壊する物語。

 

藤田先生の作品、例えば、

からくりサーカス

こちらは、

中国拳法の達人が出てきたり、

錬金術や自動人形などの、神秘や科学。

そして、多彩にも程があると思うほどの、

素晴らしいキャラクター。

悪には悪のテーゼがあり、

矜持があるというリアリティ、

更には、劇的な描写に胸を撃たれる。

 

最近、完全版の価格が高騰し、

人気が再燃している作品である。

 

うしおととら』に至っては、

伝説となった最終局面。

この作品は、今は語りたくは無い。

実際に知人に口で説明すると、

いつも泣いてしまう。

僕にとって、特別過ぎる作品。

自分の筆力が足りないので、

一旦封印するが、

ひとつだけ、

風狂い、というエピソードまで読んだら、

もはや、虜になるということ。

以上

 

さて、

双亡亭壊すべし』だが、やはり熱い。

怪談・奇談でありながら、

SF要素にアートに、バトルに愛などなど、

詰め込みまくりの贅沢な作品。

 

ケンコバさんが言うように、

主人公がモテまくるのは、

ここでも、あるが、

本作では主人公は、絵描きであり、

戦闘力は無い。

かといってバトルシーンが弱まるわけでも、

迫力感や熱量が落ちるわけでも無い。

藤田和日郎先生は、武術が好きな方。

空手経験に、

柳生心眼流の経験もある。

 

そういった中に、

映画や音楽に小説の魅力という強いバックボーンがあるから面白い。

 

だから、本作に安心して向かい合っていただきたいです。

間違いなく、漫画を読むことが、

受動的な事のみならず、

能動的な力にも関わると実感できます。

 

なまらカッケ〜

キャラがたくさん★

しかし、敢えて伏せておこう。

 

ちなみに、

双亡亭とは、昭和に実在した、

アウトサイドアートの産物の、

二笑亭』から来ている。

それに関する本も読んだがオモロ〜

 

僕は藤田作品は、全て読んでいるが、

先生は、自身の作品ではなく、

他の漫画家さんの作品にもしばしば、

登場する。

つまりは、慕われているのである。

 

読むべし。

 

では、また。