郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる

日常を怯えて過ごす人間の雑記

コペルニクス的転回

幼い時分、

冥界や、極楽浄土といったものがあり、

自分という意識は、

不滅だと信じていた。

だから、人生はなんとなくこなせば良い。

一時的にやり抜けば、

いずれ、彼方に行って愉快に暮らせる。

そう構えていた。

 

しかし、

記憶は曖昧だが、

ある時期に、虚無を知る。

無神論実存主義や、

唯物史観などをみるうち、

どうやら、

人生は、投企されたもので、

選択には責任が伴い、

さらには、物質を超えた魂的な存在が、

あるとは考えにくくなってきた。

マルクスヘーゲルの精神の優位に関しても、僕はフラットに読んだつもり)

ドーキンスあたりを読んだら、

死後の世界というものは、

頭から吹き飛んでしまった。

 

だからこそ、限りある生を、

大切にして、

おざなりにせずにベストを尽くそう。

また、

短くとも閃光の様にキラリと生きたい。

 

このように、死生観がぐるりと変わった。

 

科学的視座は、冷徹に映りがちだが、

そんなことはない。

学問は須く、人を優しくするもの。

僕はそう信じている。

 

では、また。