郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる

日常を怯えて過ごす人間の雑記

少年のアビス 峰浪りょう

何となく、身動きが取れない。

田舎の閉塞感に耐えられない。

そういう複雑な心情。

特に若者には、

雁字搦めな境遇が多いと思う。

 

さて、漫画

『少年のアビス』

主人公の令児は、高校生。

ひきこもりの兄、

認知症の祖母、

そして、疲弊した母。

その縛りから、大学は諦めて地元に残るしかないと考えた彼は、

漠然と、死に引き寄せられる。

アイドル、幼馴染、担任教諭などと、

体を重ねたりしながら、

暗い地方都市で、

深淵🟰アビスへ、

沈んでいく。

 

とまあ、ここまで書いている時点では、

まだ、4巻迄しか読んでいない。

既刊10巻なので、

まだ読み進める。

 

『ダンダダン』や『怪獣8号』

明るい漫画を読んだ矢先に本作に触れ、

静かな熱を感じた。

文学に近い温度を孕む作品。

 

注目しております。

 

では、また。