東北で、
拝み屋という稼業を営む、郷内心瞳氏。
著書である『うつろい百物語』収録。
郷内氏への、とある40代の女性からの相談。
その女性は中学時代に酷い虐めを受けており、
その苦しみから、
大学ノートに同級生の名前を列記し、
雑木林の墓地の土中に埋めて、
全員呪い殺して欲しい旨を手を合わせて祈願した。
結果として、
それからの30年の間に自分以外の同級生は、
全員死んだ。
その供養をお願いしたいとのこと。
以上であるが、
怪談社の上間月貴さんも仰る通り、
この話の怖いところは、
何かわからないモノに呪いを祈願した点。
曰く付きの神社仏閣だとか、
そういった場では無く、
名もなき雑木林の中の墓地。
その得体の知れないパワーが発動してしまったというのが、なんとも不気味である。
では、また。