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日常を怯えて過ごす人間の雑記

妖艶なる連作短編集『寡黙な死骸 みだらな弔い』小川洋子

ちわぷ〜の書評ブログ🐶

こちらの、ちわぷ〜様の記事を拝読し、

手を伸ばしたのが、

本作。

僕は、単行本派なので文庫は持っていない。

なので、解説が読みたい。

 

小川洋子さんの著書は、

読んだことがほぼ無いのだが、

本書は、複数の短編からなる連作集。

それぞれの章がリンクして、

幻惑的な魅力を放っている。

 

文体は読みやすく、

軽やかで小一時間で読了したが、

久々に複数回読み直す事態になりそうだ。

 

大量のキーウィ

拷問器具

心臓を入れる鞄

 

こうした一見交わりの無いワードが、

繋がったり繋がらなかったり。

 

装画、挿絵、共に綺麗で愛着が湧いた。

 

そして、

11の短編に散りばめられた話が、

何かを暗示している。

 

ただ、僕はまだ読み返さないと上手く説明出来ない。

しかし、

実に蠱惑的な一冊であった。

 

大人の寓話

 

とでも形容してみようか。

 

最後に、

短い記事になりましたが、

ちわぷ〜様に感謝致します。

 

では、また。