郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる

日常を怯えて過ごす人間の雑記

一瞬晴れた空

今、ほんのいっときだけ晴れ間が見えた。

雲が流れていく。

とても気分が良くなって、

笑みを浮かべていた。

あまり、ペダンチックな物言いはしない。

この天気や心について難しい言葉は不要。

 

僕は、こういう晴れ間があるから、

生き続けているのかも知れない。

悲しいことや、苦しいこと、

そんな中で、ふと去来する心情。

そこは、心の晴天。

 

止まない雨は無い、という。

楽あれば苦あり、ともいわれる。

 

僕は、しばらくこういった言葉を、

信じられなくなっていた。

しかし、

こうして雲が流れて日の光が射す光景。

紛れもなく有る瞬間。

 

いつか、TVで難病の方が、

「この当たり前のひとときがいい」

そう言っていた。

恵まれている方、苦悩の中にいる方、

上も下も無いし、

生き方には、貴賎は無いとは思うが、

どうしても、無いものねだりをしてしまう自分が嫌いだ。

 

世界中のモヤモヤも、

自分の息苦しさも、

 

晴れた空を見上げたなら、

いっとき、吹き飛ぶ、

ような気がした午後。

 

皆さんの心に、

もし曇りがあるならば、

この綺麗な空を見上げた感覚を、

届けたいです。

 

では、また。