今、ほんのいっときだけ晴れ間が見えた。
雲が流れていく。
とても気分が良くなって、
笑みを浮かべていた。
あまり、ペダンチックな物言いはしない。
この天気や心について難しい言葉は不要。
僕は、こういう晴れ間があるから、
生き続けているのかも知れない。
悲しいことや、苦しいこと、
そんな中で、ふと去来する心情。
そこは、心の晴天。
止まない雨は無い、という。
楽あれば苦あり、ともいわれる。
僕は、しばらくこういった言葉を、
信じられなくなっていた。
しかし、
こうして雲が流れて日の光が射す光景。
紛れもなく有る瞬間。
いつか、TVで難病の方が、
「この当たり前のひとときがいい」
そう言っていた。
恵まれている方、苦悩の中にいる方、
上も下も無いし、
生き方には、貴賎は無いとは思うが、
どうしても、無いものねだりをしてしまう自分が嫌いだ。
世界中のモヤモヤも、
自分の息苦しさも、
晴れた空を見上げたなら、
いっとき、吹き飛ぶ、
ような気がした午後。
皆さんの心に、
もし曇りがあるならば、
この綺麗な空を見上げた感覚を、
届けたいです。
では、また。