郵便局のおじさんは9時40分ごろやってくる

日常を怯えて過ごす人間の雑記

人もまた草木の如く老いて散るとて。

子供の時分、

早く大きくなりたかった。

華奢な身体に力を欲した。

 

学生の時分、

大人になれば理解出来る世界だと信じていた。

難解な学術書も定理も解けると。

 

月日は流れ、

自身の肉体に幾らか力が宿り、

頭の中は、少しクリアにはなった。

クレバーには遠いが。

 

されど、

力があれば、

更なる力が見えてくる。

知識が増えれば、

新たな命題が浮かび上がる。

 

現在2024年の11月。

力が欲しい。

知を磨きたい。

 

近づけば、また、遠のいてゆく。

そうして、月日を摩耗してゆく。

 

いつか燃え尽きる太陽。

枯渇する大地。

老いて弱りゆく人間。

 

無限の輪の内より、

抜け出る事能わず。

塵芥の道足掻くも、

ただ泡沫に散るのみ。

 

混迷と分断の時代。

人生ってなんだろか?

社会通念に弾かれても貫く信念など、

はたして持ち合わせていたか?

自分に問うも、

視界は覚束ない。

 

では、また。