子供の時分、
早く大きくなりたかった。
華奢な身体に力を欲した。
学生の時分、
大人になれば理解出来る世界だと信じていた。
難解な学術書も定理も解けると。
月日は流れ、
自身の肉体に幾らか力が宿り、
頭の中は、少しクリアにはなった。
クレバーには遠いが。
されど、
力があれば、
更なる力が見えてくる。
知識が増えれば、
新たな命題が浮かび上がる。
現在2024年の11月。
力が欲しい。
知を磨きたい。
近づけば、また、遠のいてゆく。
そうして、月日を摩耗してゆく。
いつか燃え尽きる太陽。
枯渇する大地。
老いて弱りゆく人間。
無限の輪の内より、
抜け出る事能わず。
塵芥の道足掻くも、
ただ泡沫に散るのみ。
混迷と分断の時代。
人生ってなんだろか?
社会通念に弾かれても貫く信念など、
はたして持ち合わせていたか?
自分に問うも、
視界は覚束ない。
では、また。