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日常を怯えて過ごす人間の雑記

タイトル一発で読んだ『なぜ元公務員はいっぺんにおにぎり35個を万引きしたのか』北尾トロ

知人が、裁判傍聴の話をしていて、

そういえば!

忘れていた積読書の、

『なぜ元公務員はいっぺんにおにぎり35個を万引きしたのか』

副題、ビジネスマン裁判傍聴記

本書に、手を伸ばした。

 

著者による、

ビジネスマン裁判傍聴記録

裁判からのビジネス処世術

 

この二部編成からなる本。

特に最初の裁判の傍聴記が、

興味深かった。

 

なるべくしてなった犯罪者

情けない言い訳の被告

 

こうした輩も出てきたが、

タイトルにあった、

おにぎりの万引きの話は、それらとはまた違った複雑で肩を持ちたくなる。

そんな話だった。

 

この一冊はあくまで、ビジネスマン中心の内容ではあるものの、

読み手を選ばない平易な文章。

サクッと読める。

 

自身の襟を正し、

また、

裁判傍聴という体験にも興味が湧いた。

 

昨年、熱病に罹患したかの様に性犯罪や死刑に関する書籍を読んでいたのだが、

また再び、人間の罪と罰に関して考えることになりそうである。

 

混迷を極める世の中で、

人が人を裁く行為。

何より人の業について、

思わぬ形で、

再考するキッカケになった。

 

というわけで、

サクッと読める本なので、

是非是非。

 

では、また。