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日常を怯えて過ごす人間の雑記

血の轍 押見修造

本日、

『血の轍』の14巻を読了。

 

ONE PIECEが清涼飲料水、

僕の大好きな、

藤田和日郎作品が強炭酸だとするならば、

押見修造作品は、幻覚剤とでもいうべきか。

 

玉城ティナ主演映画

惡の華』の作者といえば、

有名かもしれない。

というか、

『血の轍』も認知度は高いか。

 

本記事は、未読の方に贈ろうと思う。

 

さて、

本作の舞台は群馬県の地方都市、

主人公、静一が、

母親の、静子に支配されていくという、

サイコサスペンス?

いや、

そう形容するには躊躇してしまう。

押見修造というジャンル、

それが、よいかもしれない。

 

押見先生は、

吃音に苦しんでいたようで、

最新刊の巻末にも、

いかん、

ネタバレ禁止だ。

 

閑話休題

押見先生は、

つげ義春の様な、

ガロ的作品を愛していた漫画家さん。

 

描写が特徴的で、

タッチが突然変わったり、

人物の心理が、そのまま絵に投影される。

これは、メタファーではなく、

文字通りで、

キャラの気持ちが乱れる時は、

絵もぐちゃぐちゃになる。

 

この作品のタイトル、

血の轍

これは、ボブ・ディランの、

アルバムからきているらしい。

 

静子という妖艶蠱毒な母親。

この母と主人公が、

どうなっていくのか、

冬には次巻が出るので、

気になっている。

 

僕の稚拙な説明では、

表せないサブカル的描写の極北。

 

是非、体験していただきたい。

 

お休みなさい💤

 

では、また。